TOKYO HIP BAR

Vol.14 恋を誘う、クリスマスカクテルとデザートのペアリング。

 

カクテル×デザートで

“恋の結晶作用”が?

 

フランスの小説家スタンダールの言う、恋の結晶作用。恋をしているとその対象はもちろん、まわりの風景や事象まで美しく見えてしまうようなことは、皆経験したことがあるかと思います。そんな結晶作用が発揮されそうなのが、シンガポール発のデザートバー「ジャニス・ウォン」です。というのも、心奪われるような色鮮やかなデザートとカクテルに見とれるあまり、うっかり一緒にいる人までとても素敵に見えてしまいそうな魅力をもっているからです。

 

そんな恋させるほど素敵なデザート×カクテルを提案する、デザートバー「ジャニス・ウォン」のパティシエはピエール・エルメやオリオール・バラゲに師事したジャニス・ウォン氏。メニューをedible art(食べられるアート)と呼ぶジャニス・ウォン氏の言葉通り、あるときは森に迷い込んだような、または花畑に入り込んでしまったような美しいメニューの数々で、ゲストを新鮮な驚きに導いてくれます。

 

出典:あやかわれいれいさん

 

出典:あやかわれいれいさん

 

デザートといっても、旬の素材を取り入れるなど、使う素材はさまざま。ある日の季節メニューの一皿は、いちじく・ブルーベリー・すみれ・赤ワイン・リコッタチーズ・バニラという組み合わせの「スモーキーフィグ」。またマッシュルーム・米・チーズ・ごぼう・昆布・ベーコンによる「ワイルドフォレスト」など、さまざまな食感、温度の組み合わせがあり、甘いだけではない、複雑なデザートの魅力を堪能できます。

 

カクテルの領域を超えた一杯で

楽しむペアリング

 

それらの美しいデザートと楽しめるのが、バーテンダー・大渕修一氏によるカクテルペアリングです。デザートに合わせておすすめのペアリングが提案され単品でも楽しめるほか、デザートのコースではそれぞれに独創的なカクテルが合わせられます。

 

ドイツワインに似せた味を、ウォッカやライチで作成した「ミミックゲベルトラミネール」やイチジク・ヴィネガーを使った「ヒーリング ウッディフレグランス」など、こちらも既存のカクテルの枠を超えた創造性を発揮しています。

 

 

そんなジャニス・ウォン氏が提案する今年のクリスマスカクテルは、きらきらと輝くパールパウダーを使用した「スターダスト」。白ワインにエルダーフラワーリキュールや洋梨、フレッシュグレープフルーツを加えた爽やかなカクテルには小瓶が添えられ、そこにはジンと神秘的なブルーの花バタフライピー、パールパウダーが入った液体が。その小瓶からキラキラ輝く液体を自分で注いでカクテルが完成です。ペアリングするデザートには看板メニューのカシスプラムがベストマッチです。

 

輝くカクテルは、まわりのものすべてを素敵に見せてしまう結晶作用をもたらすはず。このカクテルから始まるクリスマスウィークをどうぞ楽しんでください。