【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#104】「シナモンガーデン 関内店」

南林間駅近くに「シナモンガーデン」というスリランカ料理店があります。アクセスが良い場所ではないにもかかわらずカレーマニアも多数訪問する「食べログ アジア・エスニック EAST 百名店」にも選ばれている名店です。僕も行ったことがあるのですが、ワイルドさと上品さの止揚を感じる絶品スリランカ料理の数々で、また行きたいと思いつつも都内在住の僕としてはなかなか行きにくい場所だなと感じていた中、関内駅近くに2号店を開店しました。関内であれば何かのついでに足を延ばして行きやすいです。これはうれしい!

雑居ビルの2階にお店はありました。店内は木材を基調とした内装でスリランカを感じさせるアイテムや絵画が飾られていて良い雰囲気。南林間のお店は今時のスリランカのバーといった雰囲気ですが、関内はカフェに近い感じもあります。

「カレー3種類おもてなしプレート」

ランチメニューからいただいたのは「カレー3種類おもてなしプレート」1,500円。チキンカレー、豆カレー、日替わりカレーの3種に、スリランカの副菜が色々と盛り付けられた華やかなワンプレートです。

写真左から、鰤のカレー、パリップ、チキンカレー

チキンはスモーキーな香りと味わいが印象的。程よい辛さでご飯がすすむおいしさ。この日の日替わりカレーは鰤。スリランカは島国なので魚の扱いも上手。こちらも酸味と辛味のバランスが良く、クオリティの高いフィッシュカレーとなっています。豆カレーはパリップというスリランカ料理。滋味深さとだしのうま味も感じます。スリランカ料理はモルディブフィッシュなどのだしを使うことが多く、日常的にだしを味わっている日本人の味覚にもよく合うのです。

副菜で彩られたご飯の上にカトレット

副菜は野菜メインで見た目にも健康にも良い彩り豊かなもの。特に真ん中にのるカトレットはスリランカ料理を代表するものの一つで、わかりやすく説明すると鯖のコロッケなのですが、これをのせることによって日本人に本物のスリランカ料理を伝えるんだという心意気を感じました。

混ぜながら食べるとおいしさアップ

本店と比べるといくらか上品な仕上がりに感じたのでスパイス慣れしていない方にも食べやすいのではないかと思います。カレーはものによって多少の辛さがありますが、副菜やパリップと混ぜながら食べていくと辛さも和らぎ、新たなおいしさも生まれます。

デザートには「ワタラッパン」

食後には「ワタラッパン」400円と「スリランカミルクティー」200円(ランチセット価格)も。ワタラッパンとはココナッツプリン。黒糖の深い甘味にレーズンがたっぷりと入っていて酸味も調和しています。紅茶の産地としても有名なスリランカのミルクティーと一緒に食べることでカレーの辛さも程よく引いていき、心地よく癒やされました。

「スリランカミルクティー」

2月にオープンしたばかりなのですが、既に昼は開店時間と共に満席になる人気ぶり。関内はカレーの名店が多く、隠れ激戦区の一つだと思っているのですが、スパイスカレーやスープカレー、インド料理の名店はあってもスリランカ料理はここが初。今回行ったのは昼だったのですが、夜にはアラックやナリケラなどスリランカらしいお酒やおつまみメニューもあり、飲み利用にも良さそうです。

シナモンガーデンの登場によって、より関内のカレーレベルが上がったと言えるでしょう。

※価格はすべて税込

写真・取材:カレーおじさん\(^o^)/

文:カレーおじさん\(^o^)/、食べログマガジン編集部