いろいろな個性が飛び出した焼売

“豚挽肉を小麦粉の皮で包んで蒸した点心”と認識されている焼売ですが、具などの定義は決まっていないため、エビ焼売もあれば、皮で包まないものもあるそう。今回紹介するのは、新たな可能性を見つけたお店の焼売や名店が復活させた焼売、有名豚饅店の焼売など、今すぐに食べてみたくなるものばかりです!

1. パンチのきいた鶏焼売

ヤンヤン飯店

「鶏焼売」2個374円。1個(187円)単位で追加もできる 写真:玉川博之

「蒸したて熱々の当店必食の逸品」と掲げる、名物の“鶏焼売”。焼売の具材は豚挽肉が一般的ですが、同店は粗挽きの鶏モモ肉を使用しています。食感は思いのほかやわらかく、味つけも生姜と黒胡椒がガツンときいて、ひと味違ったジューシーさが楽しめます。大ぶりの焼売をガブリとかじると、パンチのきいたおいしさが後を引く。何ともやみつきになるおいしさです。

※こちらの店舗は閉店しました。

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2. 焼売酒場のおすすめ3種

KAMERA

焼売とウーロンハイが看板商品の店「KAMERA」。焼売の価値づくりに、「食材」「スパイス」「調理法」の“3つ”のポイントを意識したそう。豚肉以外の「食材」も用いてバリエーションを増やし、様々な「スパイス」を駆使して新しい味を提案。さらに「調理法」もいろんな技法を取り入れて作り上げたのが、わずか“3つ”に絞り込んだ主張のハッキリした焼売です。

「山形豚の熟成焼売」2個550円 写真:玉川博之(grooo)

1つ目がオーソドックスな味の「山形豚の熟成焼売」で、これは中華にフレンチの要素を入れ込んだ焼売です。まずは食感に変化を出すため、細かめの豚挽肉を塩と複数のスパイスと合わせて一晩置き、熟成させることでうまみを高めています。翌日、これに各種野菜と粗めの豚挽肉を加えます。野菜も粗みじんのクワイと長ねぎ、みじん切りの生姜と玉ねぎといった具合に、食感に変化をつけます。最後に黒酢を加えたトマトソースをかけ、ミニトマトを添えて完成。強烈な赤のワンポイントが食欲をそそり、ほどよい酸味が肉々しい焼売と実によく合います。

「仔羊と黒米の熟成焼売」2個770円 写真:玉川博之(grooo)

2つ目はパンチのきいた味の「仔羊と黒米の熟成焼売」で、仔羊肉を用いた焼売です。これは中華に中東の要素を盛り込んだもの。仔羊の挽肉にソテーした粗みじんの玉ねぎ、一晩寝かせた細挽きの豚挽肉、甘酒などを合わせ、焼売の皮で包まず、もち米と黒米をまぶして仕上げています。

「富士鶏と豆腐の水焼売」2個550円 写真:玉川博之(grooo)

3つ目は繊細な味の「富士鶏と豆腐の水焼売」。これは和食とイタリアンの要素を盛り込んだ焼売です。銘柄鶏の富士の鶏のモモ肉を挽肉にし、ヘルシーな絹ごし豆腐と合わせ、粉末の豆鼓、各種香味野菜などを練り合わせて皮に包み、水餃子ならぬ“水焼売”に仕立てたものです。

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