〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

華丘房(東京・泉岳寺)

南李子
穴子のフリット   出典:南李子さん

2022年9月に泉岳寺駅から徒歩5分ほどの住宅街の中にオープンした「華丘房」は、上海料理をベースにしたヌーベルシノワをコース料理で提供する中華料理店です。

オーナーシェフの丸山輝雄氏は「トゥーランドット」にて20年以上、中華料理の大御所である脇屋友詞オーナーシェフに師事し、同店の料理長にも就任。その後、外食チェーン店の総括料理長としてメニュー開発に携わるなど多岐にわたって活動し、独立しました。夢だった自身の店を持つために店舗物件を探していましたが、コロナ禍に突入。迷いもあったそうですが、理想的な物件との出会いもあり、夢の実現をするため開業を決めたそうです。

お店があるのは高輪エリアの閑静な住宅街。伊皿子坂上の建物の横にある野外階段を2階まで上ると入り口があります。店内には厨房に面したカウンター4席と、テーブル4卓の8席。窓際には鳥籠が飾られ、雰囲気のあるペンダントライトや、アンティークな食器やカトラリーが「オールド上海」の雰囲気を醸し出しています。どこか懐かしく、大人のムードが漂うおしゃれな空間。

南李子
前菜盛り合わせ   出典:南李子さん

メニューは、6品で構成される「ライトコース」6,600円と、9品で構成される「スタンダードコース」9,350円のみ。季節により、冬季限定の上海蟹コースやフカヒレコースも準備しています。人気が高いのは「黒酢の酢豚」で、一度煮込んだ豚肩ロースに衣を付けて揚げ、甘酢の餡を絡ませて作っているそう。そうすることで、お肉の周りはカリッと、中はほろっと口の中でほどける食感に。箸で切れるほどの柔らかい肉は、一食の価値あり!
一押しの常時6~10品並ぶ「前菜盛り合わせ」は、華やかで目にも楽しい一皿です。特にお酒好きの人は「この前菜でちびちびとやるのが至福」と、顔がほころぶそう。どちらのコースでも両メニュー楽しめます。

南李子
ムール貝   出典:南李子さん

すべての料理を丸山氏一人でこなしていますが、調味料なども手作りが多いそう。中華の調味料である沙茶醤や甜醤油のほか、ネギ油、辣油などいろいろなものを作っています。また、チャーシュー、豚ハム、からすみなども自家製で、旬の食材を使った優しい料理の隅々にまで、こだわりがうかがえます。

手間暇をかけ、素材の味を引き出した上品で美しい料理は、どれも繊細で体に染み入るような味。ゆったり過ごすのにも最適な、知る人ぞ知る隠れ家のようなレストラン。大切な人を誘って訪れてみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

南李子
出典:南李子さん

『2つコース設定からスタンダードコースを選択。
メインの黒酢酢豚の写真を忘れました(絶品でした。周りカリッと中はトロリの豚)。これだけ心尽くしで多様な料理楽しめれば、リーズナブルに思います。ゆったりとフレンチにも負けない美しくお洒落な一皿一皿を、だけれどもしっかりと東洋の香りと味で堪能できる時間は贅沢でした。人気が出そうなお店です。次は前もって予約して上海蟹にトライしたいです。ご馳走様でした』(南李子さん)

※価格はすべて税込

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:佐藤明日香