ラーメンと餃子のプロが教える、どっちも美味しいお店5選!

ラーメン好きはラーメン店で餃子を食べない、餃子好きはラーメン店で餃子を食べない、そんな声が聞かれるなか、どちらも美味しいものを提供するお店はどこにあるのか? ラーメンの食べ歩きのプロ、小林孝充さんに聞きました!

 

餃子を提供するラーメン店は減少傾向。しかし餃子を食べるべき理由とは?

「最近のラーメン店では餃子自体を出す店が減ってきたのは確かです。餃子は提供までにそれなりに時間がかかり、冷めてくると味が落ちるものが多いのです。ラーメンも時間を置くべき食べ物ではないため、提供側も食べる側もタイミングが難しいというのはあるかもしれません。また昔よりも増えた繊細系のラーメンには、油が多く味の濃い餃子は相性があまりよくないということも関連しています。

 

しかし、美味しいラーメンを出す店は基本的に餃子を初めとしたサイドメニューにも手を抜かず美味しいことが多いです。その美味しいラーメン店がサイドメニューに餃子を選択しているのですから、そこにはぜひ餃子も一緒に食べてほしいという思いがあり、食べるべき理由は十分にあると思います。サイドメニューまで食べてこそ、そのラーメン店を本当に知ることができるのですから」

 

 

小林さんオススメのラーメン&餃子ベストコンビ5選!

来々軒(木場)の「タンメン」と「ぎょうざ」

出典:えーあいさん

 

出典:ジョニー神風さん

 

「一度閉店したものの復活した、タンメンと餃子の名店です。野菜の甘みと塩味がする優しいスープのタンメン。そしてさっくりとした食感でそのタンメンとお互いに補完しあうかのような味わいの餃子。これこそまさに名コンビであり、タンメンと餃子のセットを表す『タンギョー』という言葉はこの店なくして生まれなかったでしょう」

 

黄金の塩らぁ麺 ドゥエイタリアン(市ヶ谷)の「らぁ麺フロマージュ」と「みどりの茹で餃子」

写真:お店から

 

出典:一級うん築士さん

 

「長年イタリアンのオーナーシェフとして活躍してきた店主によるイタリアンとラーメンの融合を体現したお店。通常のラーメンも当然美味しいのですが、この店の看板はその名も『らぁ麺フロマージュ』。塩味のスープに白いチーズを浮かせ、スープとチーズのコクが見事にマッチしたすばらしい一杯。この店で出す餃子も、もちろんただの餃子ではありません。皮にはバジルが練り込まれ色鮮やか。そして餡にはモッツァレラチーズが入っているというこの店らしい個性ある餃子です」

 

 

永楽(大井町)の「ラーメン」と「餃子」

出典:burbon0813さん

 

出典:想夫恋さん

 

「大井町駅近くの路地裏にある老舗です。去年経営者こそ変わりましたが、その雰囲気は昔から変わっていません。焦がしネギが浮く香ばしいラーメンに、餡がぎっしりとつまったかなり大振りの餃子は、その昔から続く空間と相まって最強の組み合わせです」

 

 

麺の坊 砦(神泉)の「砦らぁめん」と「一口餃子」

写真:お店から

 

写真:お店から

 

「一風堂の河原さんの一番弟子ともいわれる中坪さんのお店です。新横浜ラーメン博物館に出店していたこともあり、名店への階段を着実にのぼっています。一風堂譲りの豚骨スープと一緒に食べる一口餃子は、小ぶりな餃子にしっかり焼き目が付いていて香ばしい。添えられた柚子胡椒を付けて食べるのがおすすめです」

 

新福菜館 お二階 隠れ 麻布十番店(麻布十番)の「中華そば」と「水餃子」

出典:あまおじさんさん

 

出典:飲み二スト0430さん

 

「新福菜館と言えば京都に本店がある名店ですが、麻布十番店の2階では完全個室の貸し切りセルフ飲み放題コースで営業しています。焼き餃子も当然人気なのですが、この店舗でのみコースの中の一品として水餃子を提供しています。新福菜館のウリは、なんといっても濃い醤油色のコクのあるスープ。そのスープの一番の根幹でもあるカエシでその水餃子を食べるというのがなんといっても贅沢なのです」

 

 

 

教えてくれたのは…

小林孝充さん

 

TVチャンピオンラーメン王選手権第8回優勝。歴代ラーメン王によるラーメン大王決定戦で優勝し初代ラーメン大王に。ラーメンの食べ歩きは全都道府県に及び、これまでに食べたラーメンの杯数は13000杯を超える。ラーメンに限らず美味いもの好きで他のジャンルも積極的に食べ歩く。ラーメンWalker百麺人。TV・雑誌登場多数。