ハンバーグとラーメンの調和が新たな食の可能性を切り開く!

〈食いしん坊が集う店〉

食べることが好きで好きで、四六時中食べ物のことを考えてしまう、愛すべき「食いしん坊」たち。おいしいものが食べたければ彼らに聞くのが間違い無し! 今お気に入りの、“とっておきのお店”を教えてもらった。

教えてくれる人

五島鉄平さん
測量会社での仕事の合間をぬって日々ハンバーグを楽しむハンバーグ測量士。10年間で約1,000のお店に足を運び3,000バーグ以上は食べているという。洋食店やファミレスをはじめスーパー、コンビニで販売されているハンバーグにも精通。メディアに多数出演しているほか、フルカラーの写真集「おいしいハンバーグの写真集」も発行する。

時計職人ならではの緻密な味わいの計算「クールカフェ 究極ハンバーグと鉄板フレンチトーストのお店」

店頭に掲げられた「究極の塩麹フワトロハンバーグ」の文字に期待が高まる

東京に唯一残る都電、東京さくらトラムに揺られて訪れたのは荒川車庫前。かわいらしい車両が並ぶ車庫のすぐ隣に、ハンバーグ好きの間で有名な「クールカフェ 究極ハンバーグと鉄板フレンチトーストのお店」がある。

アンティークの時計が並ぶアットホームな雰囲気
 

五島さん

きっかけはテレビ東京の番組。ハンバーグのお店を探す企画でめぐり合いました。「スプーンですくえる柔らかいハンバーグ、豚肉が多いのだろうか?」と思っていたのですが配合は牛が多く、それでも優しい味わいのハンバーグに驚きました。アレルギー要素になるものを一切使っていないのも特徴で、安心して誰でも連れて来ることができます。

お店の2階は時計屋「クールオークション」
 

五島さん

2階にも見学に行けるので是非時計に興味がある方には行ってもらいたいです。有名芸能人も多数通っていて時計屋としても名店ですよ。

時計職人でありながらハンバーグにも精通する林賢治さん

もともとアンティーク時計の専門店を営む林賢治さんが、お店の専用ラウンジとしてスタートさせたカフェ。当初は普通のハンバーグを提供していたが、段々と時計の構造に向かう探究心がレシピづくりにも反映されはじめたという。試行錯誤を重ねながら、たとえば玉ねぎの甘さを引き出す独自の方法を見つけると、一般的な飴色玉ねぎとの糖度の差を専門の研究所で測定するなど、科学的検証も怠らない。

ほかにはないオリジナルの味に進化したハンバーグ

合挽き肉はA5ランクの黒毛和牛と国産豚を6:4で混ぜるのが黄金比。そこに秘伝の玉ねぎペースト、豆腐、塩麹などを混ぜ合わせて丸1日熟成させている。麹に含まれる酵素の働きでうまみが引き出されつつ、スプーンですくえるくらい柔らかな仕上がりに。そのままオーブンで焼くと溶けて崩れてしまうため、遠心力を利用してフライパンで形を整えながら軽く火を入れ、240度のオーブンで一気に焼き上げているという。