店長・稲部さんの「私が恋した自然派ワイン」
店長の稲部さんにとって、イタリアワインのイメージをがらりと変えた自然派ワインの生産者がいる。それがピエモンテ州バルバレスコのファビオ・ジェア氏。
「地球環境に配慮したブドウ栽培はもちろん、ワイン造りにおいても、ブドウにストレスがない方法を追求した本当にストイックな生産者です。ワインを撹拌する時に磁器の容器を池に浮かべて、魚の泳ぐ揺れを利用するようなこともしています。そうしてできたワインの味は力強いのに体にスッとなじむやさしさがあって、衝撃を受けました。
今回、紹介するグリニョスカは、ロゼのフリッツァンテ(弱発泡性ワイン)です。泡があると飲み心地がいいですが、泡がなくなってからも本領を発揮。ワインとしてよくできているので、両方を味わってみてほしいですね」
人と人がつながる店でありたい
15時からオープンするneoの食事のラストオーダーは21時。そこから23時まではバータイム。ワインをメインにチーズやナッツをつまみに盛り上がる時間帯となる。立ち飲みなので、どの時間に訪れても、自由にワインや料理をふらっと楽しめる気軽さがある。土日は終日、満席に近いことが多いが、平日の15時もしくは開店時のお客さんが帰る17時頃ならゆったりと楽しめるそうだ。
最近のneoは若い女性客に加えて、近隣の落ち着いた店から流れる客もあり、40〜50代の男性も増加中。常連同士のつながりができ始めている。来店客同士、来店客とスタッフ、来店客とワインの造り手や食材の生産者がつがなる店でありたいというのが、neoの思い。裏渋の小さなナチュラルワインスタンドでは、今日もいろんなつながりが育まれている。
※価格はすべて税込