京都を訪れたら手に入れたい大人気の手土産
和から洋まで一度は食べたいスイーツの名品がそろう京都。その京都でも入手困難ゆえに“幻のスイーツ”と呼ばれる絶品のお菓子がある。「CHÉRIE MAISON DU BISCUIT(シェリーメゾンドビスキュイ)」のビスキュイサンドだ。
抜群のビジュアルだけでなく、上質の素材を使い丁寧に作られたお菓子には、ほかでは味わえないおいしさがある。
店舗は京都御所の南側。閑静な住宅地の中に佇む隠れ家のようなパティスリー。中庭から明るい陽光が差し込む白い洋風の店は、まるで外国のお菓子屋さんのようだ。
パリ仕込みのセンスあふれるお菓子
「シェリーメゾンドビスキュイ」は、TV出演多数、お菓子のレシピ本も出版している人気洋菓子研究家の小林かなえさんが2019年3月にオープンした。
小林さんはパリの製菓学校で菓子作りを学んだ後、パリの有名ホテルやミシュランの星付きレストランなどでも修業。帰国後はお菓子教室を主宰する傍ら、パリ仕込みの本場のフランス菓子が評判となり、多数の本を出版、メディアやイベントなどでも活躍。マカロンで人気だった「パティスリーカナエ」を経て、フランスのヴィンテージ家具などでコーディネートした空間がおしゃれな「シェリーメゾンドビスキュイ」が誕生した。
「シェリーメゾンドビスキュイ」は、完全予約制のコース仕立てのデザートパフェと、テイクアウトできる焼き菓子の店としてスタート。予約が瞬時で埋まるイートインのパフェは、コロナ禍もあり、しばらくお休みとなっている。それでも店の前には朝から行列が絶えない。お目当ては愛らしいビジュアルに、サクサクのビスキュイと甘いクリームの組み合わせがたまらない「ビスキュイサンド」だ。
心ときめく目にも華やかなビスキュイサンド
「私自身が手土産で渡したくなるようなお菓子を作りたいと、お菓子はもちろん、パッケージにもこだわって作りました。上品でおいしくて、目にも華やかなかわいいお菓子を目指して生まれたのがビスキュイサンドです」とオーナーの小林さんは語る。
メニューは定番と季節限定合わせて4種類ほどが販売されている。今回は定番の「いちご&フランボワーズ」と季節限定の「パッションマンゴー&いちご」をご紹介。
「いちご&フランボワーズ」。おしゃれなパッケージを開くと、華やかなピンク色のクリームをサンドしたビスキュイサンドが現れる。一枚ずつ手で型を抜き、オーブンで焼き上げたオリジナルレシピのビスキュイは、ふんわり香る発酵バターの風味と、サクサクとした軽い食感が特徴。このビスキュイに、ベルギー産ルビーチョコレートと国産発酵バターを使ったクリームと、フルーツの甘酸っぱさを凝縮させたイチゴとフランボワーズをそれぞれサンドしている。
シンプルな味わいのビスキュイに、コクのあるキュートな甘さのクリームと甘酸っぱいフルーツを合わせると、パッと花開くように華やかな味わいのスイーツになる。このコントラストのバランスがすばらしく、熱心なファンが絶えないのも納得だ。
「パッションマンゴー&いちご」。「いちご」は前述のビスキュイサンドと同じもの。「パッションマンゴー」は季節限定のフレーバーとなる。こちらは甘酸っぱくキュートな味わいから一転して、夏らしいリッチな甘さが魅力。
クリームは、ホワイトチョコレートと発酵バターのクリームに、まろやかでリッチな甘みのパッションフルーツとマンゴーのピュレを混ぜたもの。このクリームに香ばしいビスキュイとココナッツを挟み、サクサクにカリカリをプラス。夏らしいにぎやかなハーモニーが「いちご」とはひと味違うサンドになっている。
このほか、イタリア産最高級マロングラッセや自家製ラムレーズンを使ったサンドも通年の定番メニューとして用意されている。