大規模な再開発にともない、しばらくこの地を離れていた大人たちから再びの注目を集める街・渋谷。だけど、いざ来てみたら食事処に迷ってしまうというケースもしばしば。そんな、“シブヤお久しぶり組”の迷える大人たちのため「食べログ グルメ著名人」で渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める小宮山雄飛さんに渋谷の新&定番グルメスポットを両方教えてもらっちゃおう!というこの連載。

[新]編26回目となる今回は、渋谷ヒカリエのカフェ&レストランエリアに新たにオープンした「168点心飲茶&薬膳鍋 渋谷ヒカリエ店」をご案内します。

【大人の渋谷メシ・新編】第26回「168点心飲茶&薬膳鍋 渋谷ヒカリエ店」

近年、渋谷駅周辺では様々な商業施設がオープンしています。その口火を切ったのが「渋谷ヒカリエ」ではないでしょうか。なんと今年で開業10周年。早いものです。

その渋谷ヒカリエ6階のカフェ&レストランエリアに、今年4月18日にオープンしたのが「168点心飲茶&薬膳鍋」。安心安全のこだわり食材の使用、正統派雲南料理の提供、本場中国の一流シェフを起用、この3つをコンセプトに掲げる、中国雲南料理店「御膳房」グループによる新店舗です。

渋谷ヒカリエの6階カフェ&レストランエリアに店はあります

一番の売りは、コースでしか食べられない点心が単品で食べられること。本場中国からやってきた点心師が、皮から具材まですべてを手作り。これはおいしいに決まっています! では、どれを頼もうかとメニュー表を探していると、机の脇に二次元コードを発見。それをスマホで読み込むとメニューが見られる上に注文ができるというモバイルオーダーシステムです。

お客さんの95%がこの方式で注文しているという店員さんの話からも、コロナ禍はオーダーシステムをも変えたんだなとしみじみ。

ポップなカラーリングでかわいい店内

今回注文した点心は「小籠包」680円と「ポルチーニ黒豚焼売」680円。

「小籠包」

まず、小籠包をいただきます! れんげにのせたら皮を箸でちょっと破るべし。じわ〜っとスープが出てくるのでそれをキュッと吸います。

肉汁ジュワ〜ッ

肉汁たっぷりのスープを堪能したら、お次は別皿の赤酢with生姜をかけてパクッ。

赤酢をかけて生姜をオン!

豚挽き肉のコクと赤酢の酸味が見事にマッチ! すると小籠包の下に、おや? ニンジンがありました。聞くところによると、皮の底部分が破れずおいしく口に運べるように敷いているのだとか。芸が細かい!

続いて、ポルチーニ黒豚焼売。

「ポルチーニ黒豚焼売」

ガブッとかじったときに感じたのが、プリッとしたエビ。その後、濃厚な雲南産ポルチーニの風味と、黒豚の旨みがあふれ出てきます。これもおいしいなぁ。こちらの点心はいくらでも食べられそう。

中身はこんな感じ

お店の売りがもうひとつ。渋谷ヒカリエ限定のメニューがあるのです。それが「お1人様 薬膳キノコ鍋セット」3,980円。通常2人前からしか注文できなかった御膳房の名物料理「薬膳キノコ火鍋」が1人でも注文できます。

「お1人様 薬膳キノコ鍋セット」

提供された瞬間、お皿にこんもりと盛られたキノコに目を奪われます。時期によりますが、8〜10種入るそう。この日はポルチーニ茸や山伏茸、たもぎ茸などが入っていました。

キノコだけでこれだけの厚みがあるなんて!

スープは地鶏ベース。キノコや野菜に、生姜、ナツメ、クコの実などを入れてグツグツと煮たら、いざ。滋味深い味わいで、体が芯からポカポカと温まっていくのを感じます。「スープを飲ませる鍋」とお店の方がおっしゃるのもうなずけます。

あれだけのキノコがしっかり鍋の中におさまった

そして、様々なキノコの食感が楽しい! 鶏むね肉も入っていて食べ応えもあります。

ライスヌードル

〆はライスヌードル。この名前を見ると、ベトナム料理のフォーのような細い麺を思い浮かべることでしょう。しかし、こちらのライスヌードルはそれよりも太め。つるっとした麺肌も含めて、小麦の麺と遜色ない出来です。

鍋にライスヌードルが入った状態
見た目からしてフォーより小麦の麺に近い

中国雲南省では、女性を中心に“たべるエステ”として親しまれているのも納得。地方に行くとついたくさん食べてしまう僕からすれば、ホームタウン・渋谷でヘルシーな薬膳鍋が食べられるのは貴重。ありがたい存在です。

おっと、酒飲みとして伝えておきたいメニューがありました。「自家製腸詰」780円です。

「自家製腸詰」

サラミのような濃厚さがあり、噛むごとにハッカクなどの香辛料をじわっと感じます。また、ネギとキュウリをのせ、麻辣醤(辛味噌)につけても美味。ビールはもちろん、御膳房オリジナルの紹興酒と相性抜群! これをつまみにちびちび飲むのもまた一興です。

「紹興酒ドラゴンフルーツプリン」

紹興酒で言うと、デザートメニューに「紹興酒ドラゴンフルーツプリン」580円なるものを発見。しかも見た目が色鮮やか。こうなると注文せずにいられません。

食べてみるとなめらかで口溶けがいい。ほんのり紹興酒の甘さはありますが、ドラゴンフルーツ特有のスッキリさがあって重くありません。

「エッグタルト」

さらに「これもオススメです」と店員さんに言われて最後に食べたのが「エッグタルト」(2個)580円。

あたたかい状態で提供され、生地がサクッサク。歯切れがいいです。中央部分にカスタードがしっかり入っていますが、こちらも甘すぎないので2個が一瞬でなくなってしまいました。恐るべし、我が胃袋。

お酒を飲みながら楽しむもよし、点心やスイーツとオーガニックティーでカフェ利用もよし。渋谷ヒカリエでのショッピング時の強い味方になりそうです。

※価格はすべて税込

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

取材・文:小宮山雄飛

撮影:GENIUS AT WORK