フルーツサロンなのにまるで会席料理?! タラバガニをトッピングした「オランダむすび」

他では味わえない、名物の「オランダむすび」

そんな「サロン美沙和」で来店客のほとんどが注文するのが、同店のオリジナルメニュー「オランダむすび」。飲み物(コーヒーor紅茶)と日替わり小鉢、カットフルーツのセットメニューで2,200円(白米2個入り)だ。最近では、フルーツ+日替わり小鉢+飲み物無しのメニューも登場し、客のニーズにバッチリ応えている。

白米(玄米もあり)で作ったおにぎり2つを油で揚げ、お碗に盛り、カツオの風味が豊かな一番だしの餡をかけ、大ぶりのタラバガニをトッピングし、小ネギを振りかけた料理だ。ネーミングもさることながら、フルーツサロンらしからぬ料理内容に驚く。

メニューには、おにぎりが3つ入った「スペシャルオランダむすび」2,246円もある

「先代がサロンをオープンさせるときに何か名物メニューが欲しいと考え、とある料理人の方にレシピ開発をお願いしてご考案いただいたのがオランダむすびです。名前の由来は長崎県の出島に出入りしていた商人たちが食べていたという『オランダ揚げ』に由来します」とサロンチーフの宮田政茂さん。

一口頬張れば、だしとタラバガニのうま味が口いっぱいに広がる

揚げおにぎりは噛むほどに香ばしいおこげが楽しめ、力強い味わいの一番だし、それにも負けないタラバガニのうま味が印象的だ。アクセントにカラシをつけていただくことで、揚げおにぎりの重たさを軽減し、だしやタラバガニのうま味も引き立ててくれる。なんだか料亭に来たような気分だ。

 

猫井さん

揚げたおむすびに、あんかけスープ。正真正銘のカニの身がのって出てきます。カットフルーツに飲み物も付いてお得感がありますよ。

フルーツ愛にあふれた先代の意志を、兄弟姉妹が力を合わせ受け継ぐ「サロン美沙和」。南浦和の住宅地にはそんな家族が築いたフルーツの城があった。

※価格はすべて税込です。

※現在タラバガニや他の材料の高騰により「オランダむすび」に関しては料金追加となっています。

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

※本記事は取材日(2022年1月31日)時点の情報をもとに作成しています。

撮影:外山温子

文:中森りほ、食べログマガジン編集部