純白ジェラートのミルキーな甘さにうっとり
すごい、純白!とその色に驚かされる「素材を味わう作り立て生ジェラート」。新鮮で純度の高い生クリームや牛乳をぜいたくに使っている証だ。
「おいしい牛乳を飲むような心地のジェラートを目指しました」と田窪さん。極上の素材を生かすため、予約日に合わせて仕込まれるジェラートは、まるでアイスクリームのような濃厚なコクを感じさせながら、後口がスッキリ。ミルク感の強い甘みはどこか懐かしさを感じさせる。
リッチな食べ心地でありながら、スッキリ軽い。真っ白なルックスだけでなく、味わいにも驚かされるジェラートだ。
バニラ香る濃厚クリームにハマるシュークリーム
レストランにはなく、「DOLCE TACUBO」で初めて登場したのが「濃厚カスタードを味わうシュークリーム」。埼玉県産の宝玉卵と、星付きレストランご用達のオーム乳業の生クリームで作られたクリームがたまらない一品だ。濃厚な味わいのクリームは、舌触りがなめらかでありながら、トロッと硬めでシュー皮と一体化している。
このクリームだけでも絶品なのだが、クリームに合わせたというシュー皮との一体感をぜひ味わってほしい。濃厚なクリームを包むサクサクと香ばしい生地。食感のコントラストがおいしさを増し、さらに生地に少し塩を利かせているため、クリームの濃厚な甘さが引き立つ。
そして、このシュークリームで楽しんでほしいのが香りだ。ふんわりと軽く香り立つ、華やかなバニラの香り。マダガスカル産の上質なバニラビーンズをたっぷり使っているためでもあるが、この香りをしっかり感じられるのは作りたてならでは。“食べごろ”を味わうスイーツのぜいたくを実感する。
かたなめらかの新食感がたまらないプリン
シュークリームと同じ、宝玉卵を使った「王道を塗り替える濃厚プリン」。宝玉卵は黄身だけでなく、白身にも旨みがあるため、全卵を使用している。
この極上の卵で作るリッチな味わいに、キレのある甘さをプラスしているのが、喜界島(きかいじま)の粗糖とてんさい糖をブレンドしたオリジナルシュガーだ。ミネラル分が豊富で深い味わいがある粗糖に、ストレートに甘いてんさい糖を合わせ、スッキリした甘さを実現した。
こだわりは“かたなめらか”な食感。濃厚な旨みを持つ卵。この卵の良さを生かしたいと思い、この食感に行き着いたという。
スプーンを入れるとプルンとした硬さがあるのだが、舌先の上で濃厚なクリームのようにとろけ、卵と乳脂肪分高めの牛乳のコクが広がっていく。
ブレンドシュガーを使ったキャラメルも秀逸。しっかり焦がしているので、ほろ苦さのパンチが効いていて、濃厚な甘さのプリンを引き締め、大人のスイーツに仕上げている。
フィナンシェにジェラート、シュークリーム、プリン。いずれも王道のメニューばかり。素材にとことんこだわったドルチェを“食べごろ”に味わえば、いつもと違うおいしさに出会えるだろう。
田窪シェフの語る「身体が喜ぶうれしい味」をぜひ体験してみてほしい。