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仙台の真ん中でNYや青森の美食を旅する
ニューヨーカー気取りで食べたいチキンオーバーライス

ジャスミンライスの上に鶏肉がのったチキンオーバーライスは、ニューヨークの定番屋台めしだ。実際に現地を食べ歩きして研究したという川村料理長が、本場の味をリアルに再現。

池田直美さん
ニューヨークで暮らしていた知人が「仙台でチキンオーバーライスを食べられるお店ができた!」と喜んでいました。本場の味を知る人も唸るおいしさです。

ヨーグルトとマヨネーズに漬けて一晩寝かせた鶏肉はやわらかく、焼いてから手作業で細かく割くことで、繊維の食感をダイレクトに味わえるように。ターメリックやパプリカを入れて炊いた後、タマネギと炒めたジャスミンライスも手が込んでいる。

ヨーグルトベースの白いソースと、唐辛子入りのピリ辛い赤ソース。2色のソースがマイルドな口あたりで、ジャスミンライスのパラパラ感と絶妙にマッチ。ほぐしチキンのジャンキーな味わいが、なんとも食欲をそそる。

池田直美さん
ボリュームがあって、一皿で大満足。後味に残るエキゾチックな余韻に、ずっと浸っていたい……!
薬膳カレーとスパイスコーラで元気に!

八角や花椒(ホアジャオ)といったスパイスに赤いクコの実など、薬膳の素材を使用したスパイスカレー。昆布とカツオで出汁をとり、隠し味には味噌を入れて、和風テイストも入れているのがUGUISUならでは。紫キャベツやヒジキなど、ユニークな具材も見もの。

池田直美さん
鶏肉はチキンオーバーライスと同じ仕込みをしていると伺い、そりゃおいしいわけだ!と納得。チキン以外にもラム、魚介、煮干しキーマがあり、あいがけも選べるので迷います。

薬膳を学んだスタッフたちがレシピを考案。カルダモンやシナモンなどのスパイスが香る、刺激的な一杯はいかが? 炭酸との相乗効果によるスカッと感がやみつきに。

池田直美さん
コーラといっても甘さは控えめ。スパイスたっぷりで、元気になれる!
青森の魅力を発信するアンテナメニューもチェック

青森発祥の店ゆえに、地元の素材を使ったメニューも見逃せない。写真は、収穫量日本一を誇る「あおもりカシス」を用いたチーズケーキ。中に果実が入っていて、ソースとともに甘酸っぱいアクセントを添える。青森市内にある系列コーヒースタンドで自家焙煎した豆を使い、サイフォンでいれるスペシャルティコーヒーはもちろん、お酒にも合う。

池田直美さん
カシスも青森の名産だったとは! このチーズケーキで知りました。メニューやスタッフさんのお話を通して、青森の魅力を知れるのもうれしいです。
大人がくつろげる、おいしい“映え店”

どこを切り取っても絵になる空間と料理。そのおしゃれさはSNSでも折り紙付きだ。だから正直「今どきの映え系」というイメージが先行していたが、実際に行ってみると、本当におしゃれなだけではなく、料理のおいしさやストーリーも特筆すべき店だった。青森や海外のエッセンスも感じながら、街中の喧騒を忘れてプチトリップ気分を味わいたい。