3. 富山駅前でランチに迷ったら!「廻転 とやま鮨」
富山駅付近には実に3店舗もの回転寿司店が密集しており、観光客を悩ませているのだが、ことランチになると大人気なのが「とやま鮨」である。

こちらのランチは朝獲れの魚を中心に白えび、とやま牛、昆布、黒作りなど富山の魅力がぎっしりと詰まった一品。他にものどぐろ入りの特上握りに平日限定の「満腹ランチ」はなんと14貫で980円というスペシャルプライス。観光客ばかりでなく地元の方も多数並んでいるのもうなずける。

こちらはなんとも目を引く一皿。いくらの昆布〆というのも珍しいが、さらにおぼろ昆布で巻くというアイディアが秀逸。いくらの旨味がぐっと伝わってくる。ちなみにこちらのガリには昆布が入っているのが特徴で、お土産にも人気。あらゆるところでとにかく昆布がいい仕事をしている。
こちらは富山空港や東京の銀座などにも進出しており、富山の魅力を発信する大きな担い手となっている。回転寿司激戦区の富山駅前で選ばれるのも納得の店である。
4. 気軽な寿司店のような雰囲気と本格寿司!「廻る富山湾 すし玉」
寿司好きにとって「富山湾」というのは何とも魅力があるワードである。そこはまさに北陸ならではの魚の宝庫。店名からもわくわくせずにはいられない。
こちらはもともと寿司店だった企業が経営する回転寿司店ということで、こだわりがある商品が多く揃っている。


サスとはカジキマグロのことで富山では昔から愛されている魚だ。寿司では昆布〆で食べられることが多いが、こちらは大ぶりに切りつけた身に隠し包丁を入れ、豪快に炙った一品。まぐろのトロ炙りよりも脂がしつこくなくさっぱりとしているのが良い。

「廻る富山湾 すし玉」を満喫するのであれば、こちらのセットがおすすめだ。富山の主だった魚がほぼ味わえる盛り合わせ。富山では県を挙げて「富山湾鮨」という名物に取り組んでおり、町の寿司店がそれぞれ取り組んでいるが、回転寿司でもこういったオール富山的な商品が手軽に味わえるのはうれしい限り。
こちら富山駅隣接の「とやマルシェ」内にも店があり観光客で賑わっているが、掛尾店は気軽な寿司店のような雰囲気で居心地が良い。時間がある方はちょっと足を延ばしてみてはいかがだろうか。
5. ベーシックな寿司もおいしい!「食祭道楽 番やのすし」
系列の「すし道楽 祭ばやし」と共に地元ならではのチェーンとして広く愛されている「番やのすし」。回転寿司らしい華やかな雰囲気と豊富なランチで人気の店である。

一番人気の「満腹ランチ」は15貫で1,100円とコストパフォーマンスが抜群。他にも9貫セットの「びっくりランチ」(550円)など5種類のランチが揃っている。こういったベーシックな寿司がおいしいのも人気の秘密。

日替わりの「おすすめ5貫盛り」はかなり大ぶりな寿司ダネの存在感が際立つ。特に香箱がに(写真右端)の爆発具合が素晴らしい。これだけでも十分なボリュームだ。

白身の王様「のどぐろ」は塩レモンとゆず胡椒のふたつの味から選べる。上品な脂感と塩レモンの味わいが個人的には好きだが、パンチの利いたゆず胡椒も捨てがたい。こちら1貫からも注文できるので、両方の味を楽しむことも可能だ。
北陸が誇る漁場・氷見湾を擁し、普段使いのできる回転寿司店のレベルが高いのも富山の底力。隠れた実力店が集う富山県の回転寿司に是非、注目していただきたい。
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取材・文・撮影:米川伸生