【食べぺディア】中国・西安の名物グルメ『ビャンビャン麺』

当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。

字は難読、作り方は個性的な「ビャンビャン麺」とは?

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「西安麺荘」のビャンビャン麺   出典:イブオっちさん

日本でも提供する中華料理店が増えつつある「ビャンビャン麺」。輸入食品店「カルディ」やコンビニエンスストア「セブンイレブン」で発売されるほど、どんどんとその知名度を上げている。

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「西安麺荘 秦唐記」新川本店のビャンビャン麺を打つところ   出典:pekoharaさん

ビャンビャン麺とは中国・陝西(せんせい)省西安市の名物で、小麦粉・塩・水を使った生地を両手で伸ばして成形する幅広の手延べ麺のこと。

幅は2〜4cmほどで、1本の長さは1m以上になるものも。見た目はきしめんに似ているが、もっちりとしていて食べごたえのある食感。食べ方は汁あり・汁なしのどちらもあり、唐辛子や葱をのせて熱した油をかける油泼(ヨウポー)麺が定番だ。

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ビャンビャン麺を表す漢字(「西安麺荘 秦唐記」新川本店より)   出典:出挙さん

「ビャン」一文字で画数が57画※ もあるため、字の難しさで話題になることも多い。その意味は、麺を叩きつけながら伸ばすときに出る音を表すという説や、平たいことを意味する「扁扁」から来たという説がある。ビャンビャン麺以外に用途がない漢字のため中国人でも書ける人は少ないようで、覚えれば話のネタになるかも!

※56画または58画という説もある

本格派ビャンビャン麺が食べられる! 東京・大阪の西安料理店

【東京】汁なしも汁ありも豊富なビャンビャン麺専門店「西安麺荘 秦唐記 新川本店」

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ヨウポー麺・トマト麺・ジャージャン麺を合わせた「全盛り麺」   出典:mahiru.mさん

都内に4店舗展開しているビャンビャン麺の専門店「西安麺荘 秦唐記(しんとうき)」。新川本店では西安出身の料理人が、厨房で麺を打つところを見られるのが醍醐味。

ビャンビャン麺とさらに幅広なベルト麺も選べ、注文が入ってから麺を打つのでできたてを食べられる。汁なしの「ヨウポー麺」「トマト麺」「ジャージャン麺」や、汁ありの「辛口マーラー麺」「タンタン麺」「白ごま麺」、週替わり麺もあり、店内利用だけでなくテイクアウトもできるのがうれしい。

【大阪】味も雰囲気も本場さながらの西安料理店「西安麺荘」

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油泼辣子が利いていると好評の「油泼麺」   出典:イブオっちさん

大阪・日本橋駅から徒歩2分ほどの場所にある「西安麺荘」は、西安から移住してきた一家が切り盛りする西安料理店。お客さんも中国の方が多く、店内は本場の雰囲気さながら。

打ちたてのビャンビャン麺を使った「油泼麺」は、もやしや青菜、葱、油泼辣子(陝西省のラー油)がトッピングされた一品。酸味と辛さのバランスが良いと評判だ。プラス100〜200円で、牛肉の煮込みやジャージャン、トマトと玉子の炒めものを付けることができる。そのほかの西安料理も豊富なので、行くだけで旅行気分に浸れそう!

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。

※記事公開日(2021年9月14日)時点で「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名等を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

文:平石紗代、食べログマガジン編集部