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食通が選んだ今月のおいしい料理
新型コロナウイルスの流行により、私たちの行動には制限が生まれ、飲食店もまだまだ苦戦を強いられています。こんなときこそおいしいものを食べて明日への活力に、そして、飲食店を元気にしていきたいですね。
そこで、グルメ情報に精通している方々に、今月いちばんおいしかったお店や料理についてアンケートを実施。「今月の一皿」「2,000円以下のお手軽グルメ」について教えていただきました。
今回は、食べロググルメ著名人の大木淳夫さんにお答えいただきます。
教えてくれる人
![](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/05/120x120_8583396_1225034856.jpg)
大木淳夫
「東京最高のレストラン」編集長
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本「東京最高のレストラン」編集長を2001年の創刊より20年に渡り務めている。その他の編集作品に「堀江貴文 VS.外食の革命的経営者」(堀江貴文)、「新時代の江戸前鮨がわかる本」(早川光)、「にっぽん氷の図鑑」(原田泉)、「東京とんかつ会議」(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、「一食入魂」(小山薫堂)、「いまどき真っ当な料理店」(田中康夫)など。
好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事も務める。
今月のベストワン
Q. 今月行ったお店の中で〈一番おいしかった食べ物〉を教えてください
A. 「NeMo(ネモ)」の穴子のベニエです
![みすきす](https://magazine.tabelog.com/uploads/2021/09/640x640_rect_153827646.jpg)
“「カンテサンス」出身者の店に外れ無し”というのが、グルメ好きの間では定説になっています。そんなこともあり、オープン前からザワザワと噂が広がっていたのが「NeMo」。六本木通りから1本入った南青山の高級住宅街にあり、6月の開店以来、快進撃を続けています。カンテサンスで約6年もスーシェフを務めていた根本憲一シェフは「魚と自然が大好きなんです」と、少年のように瞳を輝かせるだけあって、特に魚料理は出色。いただいた穴子は絶妙の火入れで、ローストしたマカダミアナッツをかけた衣は香ばしくサクッ、そして身はホクホクで豊かな旨味。ああ、本当に魚が好きだからこんな料理を作れるのだなと感嘆です。フロアを仕切る支配人の寺島唯斗氏の前職は、「ベージュ アラン・デュカス 東京」シェフソムリエ。抜群の安定感でレストランの華やかさを演出してくれます。こんなご時世に、未来を感じるレストランが誕生したことに、心から喜びを感じています。