【食べぺディア】昭和も令和もトレンドに! 和スイーツ『フルーツ大福』
当たり前のように食してきたけれど詳しくは知らない定番食材や料理、流行っているのは知っているけれど実はまだ食べたことがないスイーツなど、食の世界は未知の情報で溢れている。そんなときは「食べぺディア」を読んで情報アップデート! 行きたいお店も保存しちゃおう。
令和の「フルーツ大福」ブームのきっかけは?
今では定番の和菓子のひとつとなった「フルーツ大福」。「いちご大福」がその元祖と言われており、現在はみかんやキウイ、マスカットなど旬のフルーツを包んださまざまなフルーツ大福も見られるように。
いちご大福自体は昭和50年代から60年代の間に誕生したと言われ、その歴史は比較的新しいにもかかわらず、発祥は定かではない。諸説あるが、和菓子処「大角玉屋」や「一不二」(現在は閉店)、後ほど紹介する御菓子司「松福堂正一」などが発祥ではないかと言われている。発売当時は、今までの和菓子にはないあんことみずみずしいフルーツの相性に、各店でヒット商品となったそう。
そして、時を経てフルーツ大福は再度ブームに! 現在のフルーツ大福ブームの火付け役となったのは、2019年創業の「覚王山フルーツ大福 弁才天」。旬のフルーツを甘さ控えめの白あんと最高級の羽二重粉でつくる求肥で包んだフルーツ大福は、絶品なうえに餅切り糸でカットした「萌え断」が美しいと、そのビジュアルでも人気に。暖簾分けにより60店舗以上を展開し、全国的なトレンドに拡大。
このブームによってフルーツ大福専門店が増え、老舗への注目度も高まっており、令和のフルーツ大福ブームはまだまだ続きそうだ。
老舗と最新店、どっちのフルーツ大福にする?
【老舗】内閣総理大臣賞受賞のいちご大福は必食! 御菓子司「松福堂正一」
大阪・旭区に本店を構える松福堂正一の「いちご大福」は、全国菓子大博覧会で内閣総理大臣賞を受賞したもの。昭和50年代後半から登場している人気商品で、いちご大福発祥の店ではないかと言われている老舗だ。
新鮮な手摘みいちごを甘さ控えめな自家製あんとやわらかいお餅で包んだ大福で、あんは粒あんと白あんから選べる。フルーツ大福はいちご大福だけでなく、すいか大福やメロン大福、キウイ大福、パイナップル大福などもあり、最新店にも負けないラインアップを展開している。