福岡県人が愛してやまない「胡麻サバ」をご存じだろうか? 新鮮な真サバの刺身に、胡麻をふんだんに使用した特製のタレをかけた郷土料理だ。その日獲れたばかりのサバを使用する必要があるため、東京ではめったに食べることができない美味である。

胡麻サバ食べたことないなんて、もったいない!

そんな胡麻サバを食べられる店が、今年7月、東京・上野にオープンした。「博多前炉ばた 一承」は、博多料理と日本酒を楽しめる店として福岡で大人気の居酒屋。

こちらで提供される「博多胡麻サバ」(1,280円)には、独自の仕入れルートを使用して、その日の朝に水揚げされたばかりの鹿児島県沖で獲れた「恵比寿さば」を使う。「恵比寿さば」は、食べた時に思わず笑みがこぼれ“恵比須顔”になる事から命名された、近年人気の絶品のサバだ。サバ自体はいたみやすい魚とされているが、この胡麻サバの食感がプリプリっとしているのは本当に新鮮であることの証。

 

やや甘めの博多独自の特製胡麻ダレとの相性は抜群で、九州直送の素材の味が際立つ一品として、食べれば病みつきになってしまうはずだ。

九州は焼酎だけじゃない

焼酎のイメージを強く持たれがちな九州だが、日本酒の消費量も実は多く、隠れた日本酒の宝庫。同店では福岡県を中心として、九州各地の日本酒を提供。その季節にしか手に入らない希少な日本酒を仕入れていることもあるので、足繁く通えば出合えるかも。

博多グルメが盛りだくさん

さらに、博多といえば!な「博多もつ鍋」(味噌/醤油 各1,380円)やスープが命の「博多水炊き」(1,380円)、忘れちゃいけない「博多 一口焼き餃子」(580円)など、博多グルメが豊富に揃っている。気軽に本場の味が食べられる場として重宝しそうだ。

他にも、サバだけでなくその日の朝に水揚げされた新鮮な魚介や、糸島産の品質の高い野菜が使用されたメニューが並んでおり、福岡の地のものを良質な状態でいただける。

 

今まで博多グルメに詳しくなかった人も、上京して博多が恋しい人も、来れば福岡に行ったような温かみのある料理に、ショートトリップ気分が味わえるかも。