東京を代表するかつ丼の店2軒が初選出

さらにマッキーさんは初選出店の中から、かつ丼のおすすめもピックアップ。同時に、おいしいかつ丼であることを満たす5つの条件も教えてくれました。

おいしいかつ丼の条件は、（1）揚げたてであること、（2）肉が分厚くないこと、（3）つゆだくになっていないこと、（4）玉子のとじ加減がちょうどいいこと、（5）米の質が高いこと。この5つを満たしていることはもちろん、東京を代表するかつ丼の店が、これから紹介する2軒です。

お手本のような銀座「とん喜」のかつ丼

1軒目は、銀座の「とん喜」。

「『とん喜』はとんかつもおいしいんですけどね。かつ丼はバランスが実に素晴らしくて、ほとんどの人がかつ丼を注文します。特徴は、お手本とも言うべきスタンダード中のスタンダードな味。特別なことをしているわけではないけど、衣、肉、ご飯、玉子、つゆとすべてが調和しているからこそ、スルスルと入る飽きのこないおいしさなんです。並と特製、どちらのかつ丼も絶品ですよ」

西荻窪のかつ丼専門店「坂本屋」

そしてもう一軒のおすすめは、かつ丼が人気過ぎてかつ丼専門店になったという、西荻窪の「坂本屋」です。

「ここも、肉がとんでもなくすごいとかそういうお店ではないんです。でもとにかく絶品のご飯と、玉子でとじたとんかつとのバランスが秀逸なかつ丼。ご飯が生きるように、つゆの味や量もちょうどよくて、何度でも食べたくなるおいしさなんです。もともとは町の定食屋で、中華料理も出していたんですけど、あまりにもかつ丼ばかり注文されるので専門になって、今は週3日だけの営業となった希少なお店ですね」