【第2週のカレー】朝7時からのモーニングカレーも!大阪&東京で人気を博した間借りカレー店が待望の独立オープン「ガヤバジ」
間借りカレーの激戦区、大阪・天満にて西インド料理の間借りカレー店としてスタートし、そのマニアックなコンセプトと親しみやすいおいしさで確固たるファンを掴んでいたガヤバジ。東京・浅草へ移転し、間借り営業をスタートしたのが2019年の夏。西インドスタイルのカレーは浅草でも人気となり、ついに2021年2月、浅草エリアの東京メトロ田原町駅近くで独立し、店舗を構えました。
営業時間は、なんと朝7時から。11時まではモーニングメニューも頼むことができます。インドでは当然朝からカレーを食べるわけですが、とりわけ西インド地方ではムンバイパンと呼ばれるパンと一緒にカレーを食べるスタイルが定着しており、朝食や軽食として親しまれています。それを日本の浅草でも楽しめるというのはとてもうれしいこと。何しろシェフは西インド出身ですから、その味は本格的なのです。
モーニングメニューから「ワダパオバジ」500円をいただきました。ワダというと南インド料理の豆粉で作るドーナツ状のものを思い浮かべる方も少なくないと思いますが、こちらのワダは西インドスタイルのじゃがいもで作るコロッケ状のもの。これをパオ(パン)で挟み、バジ(野菜カレー)と一緒に食べるセットです。
ワダ、パオ、バジのみならずマサラエッグやサラダもつき、ワンコインとは思えない豪華な朝食! 西インドらしく素朴で滋味あふれるおいしさに大満足です。
11時以降はカレーを3種まで選べるセットがいただけます。「カレー2種類セット」1,000円にして、選べるカレーはカラマトンとベジコラプリをチョイス。
カラマトンのカラとは、黒という意味。見た目が黒いので辛味や苦味を想像しがちですが、ココナッツの甘味とマトンのうま味がスパイスで融合した食べやすいカレーです。ベジコラプリは西インドスタイルの野菜カレー。西インドはベジタリアンが多いので野菜料理がおいしいといわれているのですが、これも野菜だけで十分満足できる深い味わい。どちらのカレーもおいしいのですがこれだけではありません。
副菜も4種類。この副菜がそれぞれカレーの味をさらに引き立てる名脇役となっていました。副菜で華やかにするのは流石大阪から来たお店だと思ったのですが、さらに深く考えるとこの副菜もインド料理の中から日本人に受け入れられやすいものを選んで組み立てられており、あくまで西インドに重きを置きながらも、この形にしたセンスが素晴らしいですね。
食後に「チャイ」単品300円(セット価格200円)もおすすめ。どことなく爽やかさを感じるチャイ。ガヤバジの料理はガツンとくるような刺激的なおいしさというより、じんわりとおいしさに包まれるような味わいなのですが、それを楽しんだ後にこのチャイを飲むと脱力していた心身を適度にシャキッとさせてくれました。
朝7時から夜20時までの通し営業。ただし料理が売切次第閉店という形なので、行く際にはお店のSNSを確認するのが良いでしょう。
西インド料理のお店として東京カレー界でも知られ始めていたお店ですが、朝から営業ということで東京朝カレーの素晴らしい選択肢が増えたという意味でも、とてもうれしい開店です!
※価格はすべて税込
※本記事は取材日(2021年2月10日)時点の情報をもとに作成しています。