【第3週のカレー】メインはまぜ麺とカレー!カレー激戦区・秋葉原に新たな個性派店が誕生「ニコニコ まぜ麺&カレー」

カレー激戦区秋葉原において、面白いお店が2021年1月に誕生しました。その名は「ニコニコ まぜ麺&カレー」。

店主はスリランカ人シェフ。それでいて看板メニューはまぜ麺とジャパニーズカレーという取り合わせです。

まぜ麺はまぜそば、油そばと言った方がイメージしやすいかもしれませんが、要は汁なしのラーメンのこと。ハラールのお店でラーメン系は珍しいのですが、どうやら日本在住外国人がラーメンを食べたくてもハラールじゃないので食べられないという方が少なからずいて、そんな方に向けて作っているようです。だからこそのカレーもジャパニーズカレーなのですね。

スパイス追加の「ポタージュカレー麺」

「ポタージュカレー麺」950円にスパイス追加(50円)でいただきました。ポタージュ状になったカレーと中華麺。白ネギ、青ネギ、刻み海苔、鶏チャーシューと味玉という構成です。しっかり混ぜ合わせて食べれば間違いなくおいしいドライカレー麺とでも言いましょうか。

僕はカレー味のまぜそばや油そばも今まで何度も食べてきていますが、その中でもスパイス感の深みは頭ひとつ抜きん出ていて気に入りました。お店の方に「スリランカスタイルのカレーはないのですか?」と聞いたら、「日本人のお客さんのリクエストがあるのでやろうかと考えています」とのことだったので、「是非やってください!」と後押し。後日、本当に日替わりスリランカカレーがスタートしたことを知り、再訪しました。

「日替わりスリランカカレー」

「日替わりスリランカカレー」1,000円。僕が行った日はマトンカレーといんげんのニンジンのカレーのあいがけに、サンボルというスリランカの野菜の和え物がつく形でした。しっかり辛口なマトンは骨つきで肉好きにはたまらないおいしさ。激辛手前の辛さはスリランカ的であり、辛いからこそ肉自体のほのかな甘味を感じる仕上がりです。

一方、いんげんとニンジンのカレーは、スリランカ料理のキリホディを思わせるココナッツの甘味が主体のマイルドなカレー。サンボルはサラダ的なスタイルで良い付け合わせとなっています。

混ぜて食べれば辛さと甘さが中和して食べやすく、新たなおいしさが生まれました。ご飯は通常で300gと、かなりの大盛りなので少なめでお願いしたのですが、もりもりご飯を食べたい方は通常サイズでも最後まで飽きが来なそうですね。

シェフはラーメン店、スペイン料理店など様々な飲食店で働いていた方。古くからのカレー好きには知られるチェーン店「ラホール」でも働いていたと聞いて膝を打ちました。ラホールのカレーも現地料理を上手に日本ローカライズしたような雰囲気がありますし、なんだか色々と納得がいったのです。

スリランカ料理にも色々ありますが、日本においてこのスタイルはかなり個性的。スリランカの方ですが日本語も堪能で懐っこい人柄の店主。外国人にも日本人にも楽しめるお店ですよ!

※価格はすべて税込

※本記事は取材日(2021年2月15日)時点の情報をもとに作成しています。