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〈2020 食通が惚れた店〉
新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとっては大きな危機を迎えた2020年。でも、外食シーンの火は消えない! こんなときこそ、おいしいものを食べて元気になり、飲食店を応援したいものです。
そこで、グルメ情報を熟知した有識者に、2020年に惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」「おすすめお取り寄せ」をうかがいました。
今回は、食べロググルメ著名人の小池克臣さんにお答えいただきます。
教えてくれる人
小池 克臣
横浜の魚屋の長男として生まれるも、家業を継がずに、外で、家で、肉を焼く日々を送る。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、ほぼ毎晩牛三昧。さらには和牛そのものの生産過程や加工、熟成まで踏み込んで研究を続ける肉の求道者。著書に『肉バカ。No Meat, No Life.を実践する男が語る和牛の至福』(集英社)。インスタグラム @bms12_nmnl も人気。
今年のベストレストラン
Q. 2020年、最も印象に残った飲食店を教えてください
A. 「うし松」
2020年1月に西麻布にオープンした「うし松」。その仕入れは都内の焼肉店の中ではダントツのクオリティ。オープン前に3ヶ月以上も毎日東京食肉市場に通って磨いたという目利きと、信頼関係のなせる業である。
当たり前のように出てくる極上の素材は、「うし松」以外の焼肉店ではお目にかかれないものばかり。和牛を食べ込んでいる人ほど、そのクオリティに驚く。
〆に食べることができる牛丼は、そんな最高の牛肉のサーロインを贅沢に使ったもの。素材の味わいを引き立てる割下と絡んだ肉を一口食べれば、和牛の真髄に触れることができる。