【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#112】「おうちで名古屋スパイスカレー」
今週のカレーもステイホームの味方、お取り寄せの冷凍カレーをご紹介いたします。名古屋のカレー人気店が手を組み、「おうちで名古屋スパイスカレー」という冷凍カレーのセットを販売開始しました。
独創的スパイス料理とスパイス酒が楽しめる「spice料理と酒 kagura」。現地人シェフの本格的スリランカ料理の名店「カフェパハナ」。人気ラーメン店でありながらカレーにも力を入れている「ラーメン 達磨食堂」。
聞いただけでテンションが上がるこの三店舗が、佐賀県の牡蠣専門店「海男」の牡蠣を使って牡蠣カレーを競い合うように作ったというのですからたまりません。ひとつずつ味わっていきましょうか。
まずspice料理と酒 kaguraは、「バターチキン牡蠣カレー」。北インド家庭料理をベースとしながらも独自のセンスで新しいものを生み出す素晴らしいお店です。こちらのお店の料理は日替わりなのですが、普段から牡蠣はメニューに組み込まれることも多く、麻婆豆腐と牡蠣を合わせるなど意外性ある牡蠣使いにも定評があります。バターチキンと牡蠣の組み合わせは味を想像するのが難しかったのですが、食べてみれば想像以上に、最高に、完全においしいじゃないですか!
牡蠣の旨味に鶏肉の旨味。旨味の相乗効果が生まれています。さらには、バターの旨味も加わるわけです。鶏が空、牡蠣が海、バターは牛ですから陸。陸海空と、地球全体の旨味をバランス良く使い切ったカレーになっていて、こいつはとんでもないカレーだと食べながらただただ笑ってしまいました。流石です。
続いてカフェパハナは「ブラック牡蠣カレー」。スリランカの伝統的スタイルであるブラックカレーに牡蠣を入れた形なのですが、スリランカでは牡蠣を料理に使うことはほぼ無いそうなので、ここだけの味と言えるでしょう。シェフの実家で取れたスパイスを配合し、じっくりと黒くなるまでローストしたものを使ったブラックカレーはしっかりと辛口。
辛いだけではなく、ローストしたことによって出る薫香も加わって、味に深みが出ています。その中に牡蠣が入ることによって牡蠣のミルキーな味わいが際立つんですね。海のミルクとも呼ばれる牡蠣の、ミルク感が良く出ているのが個性的でおいしいです。もちろんそれは海男の牡蠣自体が強いからこそなのですが、物凄く強いカレーに負けない強い牡蠣ということであり、強い牡蠣に負けない強いカレーだということです。スリランカカレーに牡蠣、合うじゃないですか。これは新たな発見でした。
最後にラーメン 達磨食堂は「牛テール牡蠣スパイスカレー」。ラーメン店らしくスープとスパイスのマッチングにこだわったカレーとなっており、ラーメン店だからこそスープ自体のずば抜けたおいしさが味の土台となっています。それでいてスープカレーともまるで別物の完全オリジナルカレー。牛テールの肉の部分もほぐし身的に入っているのがうれしく、じゃがいもが入っているのもラーメン店のカレー的雰囲気が出ていて良いですね。
スパイス感も独自性があり、もったりしていなくてスルスルと胃の中に吸い込まれていってしまうようなおいしさです。牡蠣は旨味のみならず食感の変化も出す役割を果たしていて、食べるのが楽しいカレーでした。
三者三様、個性のしっかり立った牡蠣カレーなのですが、全ておいしいというのが素晴らしいです。そして、この三つのカレーを混ぜ合わせながら食べるとまた新しいおいしさが生まれるという、無限の楽しみ方があるカレーセットとなっています。こちらのカレーはセット販売(税込4,500円~、送料別)で特設サイトから購入可能です。
▼特設サイト
https://nagoya-spicecurry.stores.jp/
数が多くなればなるほどお得な価格設定となっています。この牡蠣カレーバージョンは5月いっぱいで終了予定だそうですが、今後も新しいカレーをコラボしていきたいと語ってくれました。
牡蠣カレー好きなら迷っている暇はありません。牡蠣は苦手という方も、これほどのクオリティのコラボレーションによる冷凍カレーは全国探してもなかなか無いと言えるレベルなので、チャレンジしてみる価値ありですよ。