出世ごはん
デキるビジネスパーソンはこんなお店で食べている! 元銀座のホステス&開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から見極めた「出世する店」を「おいしい理由」とともにご紹介!
No.18 トリュフを丸ごと買い取って、好き放題にできる店
マルゴット エ バッチャーレ
銀座のクラブにはいろんな役割がありますが、そのひとつに「なにも知らない若い女を、贅沢好きな女に変える」というのがあるんですね。まず、ドレスだバッグだと仕事着から目が肥え始め、お客さまにお連れいただく同伴で舌もブクブクに肥えていくと。気がつけば、すっかり金がかかる女ができあがってるワケですよ。そうなるとお金がいるから、がんばって働かないといけない→売り上げに貢献→お店ホクホク。なんて循環ができていくと。結果、確実に同世代の一般男性(なにが一般かはわかりませんが)からモテなくなっていきますから。ホステスって商売は因果なものです。が、贅沢好きのイヤな女になるのはホステスが出世するためには必ず、通らなくてはいけない道。
そんなわけで、すっかりイヤな女になってしまったわたくし一番の好物がトリュフなのです。特に黒。あの香りがたまらない。前々から、一度でいいから「黒いダイヤモンド」とも呼ばれるトリュフを存分に、かけまくって食べてみたいなと願っていたのですが、その願いを叶えてくれたのが「マルゴット エ バッチャーレ」さんだったんですね。
写真:お店から
「おまかせコース」15,000円(税別)に別料金でトリュフを選ぶ方式。サービスの方が大航海時代の宝箱みたいな箱にゴロンゴロン、たくさんのトリュフが転がっているなかから、好きなものを選ばせてくれます。なんなら2個、3個、時期によっては黒白両方いただくのもあり! ただし、お金を払えば、ということですが。わたくし、お金で解決できる、夢が叶えられるのって、すてきだなって思うんです。昔買えなかったものが買えるようになるのは出世の証! また、ごちそうしてもらえるというのも、仕事相手からならば、接待される身分になったという証拠ですし、色恋が絡んでいるならそれだけの魅力が自分にあるということで、それももちろん、ありでしょう。
写真:お店から
出典: ウェイクさん
こちらのシェフはフレンチ「カンテサンス」さん、日本料理「かんだ」さんという日本を代表する2軒で修業された方。フレンチベースに和のテイストが盛り込まれたお料理に定評があります。前菜のキャビアたっぷり最中に、肉や魚の一品、炊き込みごはん、デザートに至るまで、自分でトリュフを好きなだけスリスリするのが快感です!
で、わたくしはあえてトリュフが残るような使い方をして、残ったトリュフはおうちにお持ち帰り。翌日の朝、卵かけごはんや目玉焼きなどにトリュフをたっぷりかけて楽しみます。だって、フレッシュなトリュフってスーパーでなかなか手に入らないでしょ? なので、こちらには仕入れのつもりで訪れているというところもあります。トリュフは秋が深まるこれからがシーズン。朝からトリュフくさい息、ハァーッと吐いてみませんか?