人気店になる予感しかしない佇まい

オープン祝いの花がいっぱい!

食エリアとしてすっかり定着した神楽坂ですが、飲食店が所狭しとひしめく神楽坂下から上がり、赤城神社のある神楽坂上はその賑わいが嘘のよう。そのメインストリートから1本裏手に入ったところにあり、駅徒歩1分という好立地ながら落ち着きのある神楽坂本来の姿を感じさせてくれる場所に「スカーリア」はオープンしました。

左:石川シェフ、右:石井シェフパティシエ

入口にあふれる祝い花が、いかにこの店が注目されているかを物語ります。それもそのはず、こちらは新宿三丁目にあるイタリアンの名店「イル ラート」の姉妹店なのです。

肩肘はらずくつろげる雰囲気

店名はイタリア語で「うろこ」という意味。信頼する仲卸から自身の目利きで仕入れた魚をおいしくする店というコンセプトは、「イル ラート」の古井繁規シェフの下で修業したからこそ。「市場で最上の食材を仕入れるには目利きの仲卸との関係性が必要不可欠です。古井シェフが仲卸だけでなく和食や寿司の料理人とも情報交換しているのをそばで学ばせていただきました」と話すのはこちらを任された石川 敦シェフ。

「ベースになるのは蛤やアサリの出汁です」

石川さんは「ブラチェリア デリツィオーゾ イタリア」「ラ・ピッコラ・ターヴォラ」「オステリア・オリエーラ」といった名店で研鑽を積み、渡伊するもコロナ禍で帰国を余儀なくされ3年半「アロマフレスカ」で腕を振るい、こちらのシェフの職に就きました。「古井シェフから学んだ豊富な魚介料理を軸に『アロマフレスカ』で培った境界のないイタリアンのテクニックを駆使して自分のアイデンティティを落とし込んだ、自分にしか作れない料理を提供したい」と目を輝かせます。