【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#192】「スリニッポン セイロンティーハウス&カフェ」
京成線お花茶屋駅近くに注目のスリランカ料理店がオープンしました。その名も「スリニッポン セイロンティーハウス&カフェ」。スリランカの「スリ」とはシンハラ語で「光り輝く」という意味ですが、つまりは「光り輝く日本」という店名です。
こちらを取り仕切るのは、非常に人懐っこい性格のスリランカ人お母さんナディカさん。早稲田大学院を卒業した経歴の持ち主で、日本語も堪能です。
お店の情報がなかなか見当たらず定休日の表記もなかったのですが、電話で問い合わせてみると「今はほとんど休まずお店やってます!」と元気に対応してくれました。
辿り着いてみるとリゾート感ある雰囲気。紅茶の販売や、アーユルヴェーダの講座も受け付けている様子。
メニューは「スリランカカレー デザート&ティー」1,500円(税込)のみ。内容は基本的に日替わりで様々な料理がのったスリランカ式ワンプレートと、デザートとセイロンティーがつくセットです。
この日はチキンカレー、濃厚なパリップ(スリランカの豆カレー)、かぼちゃカレー、インゲンのカレー、ポルサンボル(スリランカのココナッツふりかけ)、ターメリックで色付けたバスマティライスに目玉焼きものるのがこちらの特徴と言えましょう。
ご飯は少なめで頼んだのですが「スリランカは少なめでもこれくらいあります」と笑顔のナディカさん。確かに平均的なお店の普通盛りよりは多く大盛りよりは少ないくらいのしっかりとした量でしたが、それぞれの料理がおいしく、混ぜ合わせて食べていくと結果的にちょうど良いくらいの量だと感じました。
特にスモーキーなチキンカレーとかなり濃厚でドライに近いテクスチャのパリップの組み合わせが良く、目玉焼きとの相性も申し分ないものでした。
そしてデザート&ティー。こちらがさらに素晴らしい。デザートはスポンジケーキの上にアイスクリーム、そしてクルンバがのったオリジナル。
クルンバとは身が固まる前の若いココナッツなのですが、これを日本で食べられる場所は珍しく、大変貴重。身も柔らかく、甘みも穏やかでケーキやアイスのおいしさを引き上げる存在となっていました。
取材日は暑かったのですが、ナディカさんは「今日は暑いからお茶はアイスが良いですよね?」と。出てきたのは蜂蜜レモンティー。これがまたおいしくて、そしてクルンバのせケーキとの相性も良くて、カレーだけでも十分満足だったのですが、その満足度をさらに高めてくれました。
お店に来るお客さんに積極的に話しかけるナディカさん。グイグイ来るので最初は戸惑う人も多いのですが、食べ終わってお店を出る頃にはほとんどの方がナディカさんのファンになるだろうと思えるような素敵な方でした。
まさにスリランカと日本の架け橋的存在。お土産にお茶もいただいて、これを家で飲みながら、またいつかナディカさんに会いに行きたいと思うのでした。