〈教えて! 祇園の宏美ママ〉
生粋の京都人に普段使いのお店を教えてもらいたい! そんな企画を叶えるべく、ナビゲーターをお願いしたのは、なんと祇園のお茶屋が母方の実家だったという宏美ママ。幼少期から京都のど真ん中で呼吸してきたホンモノの京都通に、とっておきのお店をおすすめしてもらいましょう。
教えてくれる人
古川宏美(宏美ママ)
1969年京都生まれ。平安女学院高校、追手門学院大学卒業。会社員3年の後、母方の家業、祇園甲部のお茶屋を継ぐ(4代目の現在は紹介制のお座敷バー)。子供の頃から食いしん坊話が親族内にいくつもあり。お酒も大好き。店の周年に来てもらうほど、ポンキッキ時代からガチャピン偏愛。趣味は長唄三味線、華道、観劇(歌舞伎、古典芸能、歌劇、ミュージカル、新喜劇等々)。
蒸し寿司を食べるなら?
寒い日に食べたくなるのが京都の「蒸し寿司」。せいろで蒸した温かいちらし寿司のことで、京都の冬の風物詩。多くのお店では12月から2月末くらいまで提供されます。(お店によっては3月、4月も提供)
蒸した酢飯は酸味が穏やかになり、錦糸卵や甘く煮た椎茸などの具材と一緒にいただくとホッと心が温まりますよ。
「ビールを飲みながら蒸し上がるのを待ちます。 両店とも持ち帰り用もあり」と宏美ママ。お気に入りの2軒を教えてもらいました。
千登利亭(祇園四条)
1軒目は明治32年創業の「千登利亭」。祇園四条駅の1番出口を出てすぐの立地です。名物は「鯖寿司」で、お土産に購入する人も多く訪れます。「蒸し寿司」は単品で一人前(2,100円)とハーフサイズ(1,050円)もありますが、鯖寿司や太巻きなどとのセットをオーダーするのも人気です。
宏美ママ
祖母が女将だった時からお世話になっていて、私も色んなお品をいただいていて、蒸し寿司も大好きな一品。中には焼穴子、煮た干瓢、椎茸。穴子の骨などで作られたタレを優しく混ぜてあるのがおいしおす。お吸い物、茶碗蒸しとのセット、他のお寿司と小蒸し寿司のセットもあり。