〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
多仁本(東京・神楽坂)
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2023年9月1日、飯田橋駅から徒歩約5分のところに移転オープンした「多仁本」。ミシュランガイドで一つ星を獲得し「食べログ 日本料理 TOKYO 百名店」にも選出されている日本料理店です。以前の店舗は荒木町にありましたが、手狭になってきたため、数年前から移転を計画。以前から気になっていた神楽坂にエリアを絞り、物件を探すこと1年。ようやく気に入る物件が見つかったそうです。
新天地に選んだのは神楽坂に並行する軽子坂。「神楽坂 茶寮 本店」の裏手にある新しいビルの3Fです。
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店主の谷本征治氏は1980年生まれ、大阪府出身。地元や金沢の料理屋などで修業した後、滋賀の料亭で8年間修業し、南青山の日本料理店で3年間料理長を務めました。2017年に独立し、念願だった自身のお店を開業します。
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コースは「おまかせ」27,000円のみ。
おすすめは、蔵囲い(専用の昆布蔵で寝かせること)利尻昆布の産地や漁期が異なる数種類をブレンドしたものと、本枯節の背節を中心まで削ったものから丁寧に出汁をひいた煮物椀です。
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コースの最後には、谷本氏自らが点てる抹茶をいただけます。20代の頃から茶道を嗜み、料理人になるきっかけにもなったとか。和の精神を存分に味わえる、温かいおもてなしです。
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座席数はカウンター8席。座席数は以前の店舗と変わりませんが、調理場も座席もゆったりと広さを確保しています。内装はカウンター裏の仕切りを一部なくして、調理風景が見られるオープンな雰囲気に仕上げられています。
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掛け軸や生け花が風情を演出する茶室のように侘びた設えには、茶道に明るい谷本氏ならではの精神が宿ります。静かで落ち着いた佇まいの中、新生「多仁本」の料理を心ゆくまで楽しめる空間になっています。
食べログレビュアーのコメント
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『お任せコース:27000(サ別)+日本酒
◆伯楽星
◇雲丹と焼き茄子
◇鮑と蓮根餅のお椀
◇炭焼鰹、生姜、酢橘、万願寺唐辛子とほうれん草
◇イクラの餅米蒸し丼
◆養空
◇子持ち鮎煮浸し
◇すっぽんの串焼き、醤油麹
◇梨の豆腐和え(白和)
◇すじあらの天ぷら、塩、おろしと九条ネギ
◇和歌山ドリだけの天ぷら
◆くどきじょうず 純米大吟醸
◇車海老と茶豆の飯田そうめん、鬼おろし
◇山形牛と冬瓜、餡掛け
◆勝駒
◇卵かけご飯
◇鮪ご飯
◇猪と牛蒡の炊き込みご飯
◇どんこのお茶漬け
◇水羊羹
・抹茶
新しいビルの3Fに前のお店のイメージを残したままグレードアップした空間が広がります。8席のストレートカウンター。
厨房は奥まっていて、調理してる様子を直接見られなくなりましたが、
盛り付けは目の前で。
後半に土鍋ご飯の連チャンも継続されていて、やっぱり日本人はお米を再認識出来ます』(ZDM1000Rさん)
※価格は税込・サービス料別
※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
文:斎藤亜希