朝も昼も夜も。メインディッシュにサラダを食べたい現代人のために捧ぐサラダ連載。第7回となる今回は、1904年創業の東京・銀座の文房具専門店「伊東屋」が運営する「CAFE Stylo」 へ。こちらのカフェ&レストランで提供されるのは、なんと銀座で生まれ育った野菜をふんだんに使ったメニュー豊富な山盛りサラダ! 本当はあまり人に教えたくない…と思ってしまう程、ゆっくりサラダと向き合える隠れ家的サラダスポットなのだ。

主役はサラダvol.7〜「CAFE Stylo(カフェ スティロ)」〜

最寄りは、東京メトロ銀座駅。A13出口を出たら京橋方面に約100メートル歩くと見える、大きな赤いクリップが目印。このビルの最上階にある「CAFE Stylo」が、今回の目的地。

 

「店名の“Stylo”とは、フランス語で“ペン”という意味なんです」と教えてくれた広報担当の市原さんと、まずは11階にある野菜の栽培所「FARM」の見学へ。

 

 

このステンレスの窓枠に見覚えのある方は、相当な伊東屋通のはず。実はこの窓枠、約50年間にわたり銀座の街を見守ってきた旧本店の外壁窓なのだ。時には雨風に打たれながらも、長期間機能を失うことなく使用できることから、野菜工場の見学用窓として移設されたという。

 

 

こちらでは主に、フリルレタス、ルッコラ、ケールなどを栽培しており、ここで育った野菜たちが、サラダに使用されているのだ。土を使わず、水耕栽培で育った無農薬野菜は瑞々しく、ドレッシングをかけた後もシャキシャキ感を保ちやすいのだとか。しかし何故、文房具店である伊東屋でサラダを、しかもビル内で栽培まですることにしたのだろうか。

 

「2015年6月に全館リニューアルする際にお店のコンセプトを、“物を買う場所”から様々な体験のできる“過ごせる場所”としました。そして、気候の変化などによって値段の変動が激しい葉もの野菜の安定供給を考えた時に、地消地産ならぬ“ビル消ビル産”に取り組むことになりました」との市原さんの説明通り、11階の野菜工場、12階のカフェスペースの他に、10階には借しオフィススペース、地下にはイベントスペースを展開するなど、過ごす場所として新しく生まれ変わった伊東屋空間が広がっている。

アメリカンダイナーのようにお洒落で開放的な空間

出典:魔法使えないサリーさん

 

そして、大きな窓が開放的な広々とした店内にて、いよいよお待ちかねのサラダとご対面!

スパイシーツナとフレッシュマンゴーの辛×甘コンビが絶妙「スパイシーツナ」

 

まず紹介するのは、マグロとマンゴーの意外なコンビが生み出すフレッシュな味わいを楽しめる「スパイシーツナ」2,052円(ハーフ1,436円)。スパイシーにマリネしたマグロ、フレッシュマンゴーの他に、アボカド・絹さや・キュウリ・チコリ・万能ねぎ・そば・サラダミックスをイン。

 

 

サラダを支える器はラーメンの丼くらいの深さがあり、写真の通りボリューム満点! ビル内で栽培された、れたてのグリーンがたっぷり入っており、その食感はシャキシャキでとってもフレッシュ。また、素揚げした蕎麦のカリッとした食感がアクセントになっており、少し辛味の効いたアジアンドレッシングとの相性も抜群。

パワーランチの進化系。昼間からついアルコールが恋しくなる「ステーキ & ブルーチーズ」

 

同店に来たらハズせないメニューのひとつが、牛肉・グラナパダーノチーズ・ブルーチーズ・ロメインレタス・フライドオニオンにシーザードレッシングを合わせた「ステーキ & ブルーチーズ」2,376円。

 

 

この美しく厚みのある赤身肉と、コクの深いゴルゴンゾーラチーズ、酸味の効いたドレッシングの組み合わせは、ワインなどアルコールドリンクとの相性も良く、サラダとお酒を楽しむゲストも多いそう。

 

というのも、同店はアルコールメニューも豊富に取り揃えているのも特徴のひとつで、クラフト生ビールや日本酒、カクテル、グラス&ボトルワインなど、なんと120種類以上ものアルコールメニューがラインアップされているのだ。

 

 

また、サラダの種類は、10:00〜22:00(L.O.21:00)までの1日を通して全部で12種類あり、キヌアやフライドトーフ、チョップドチキンなど、14種類の中からトッピングを追加できるのも嬉しい。

 

伊東屋産の野菜は1階にあるジューススタンドで購入可能!

 

そして、サラダは9種類のメニューがテイクアウト可能となっており、「FARM」の野菜は同ビル1階にあるジューススタンド「Drink」にて、1種類324円で単品購入もできる。

 

 

「Drink」では、レモネードをメインに揃えており、その数は10種類以上も。ロゴマークのインクが施されたカップがお洒落で可愛いため、特に女性に人気が高いというのもうなずける。

 

 

定番人気の「フレッシュレモネード」(ショート410円、トール486円)は、12階の「CAFE Stylo」でも飲むことができるので、サラダのお供に甘酸っぱいレモネードを楽しむのも◎。(CAFE Styloでは756円で提供)

 

他では滅多に味わうことのできない、ビル消ビル産の無農薬野菜をふんだんに使ったボリューム&栄養満点のサラダは今後ブレイクの予感大。未体験の方は、是非その味を確かめてみてほしい。その際は、野菜工場「FARM」の見学もお忘れなく!

【今週の話したくなるサラダのハナシ】

銀座という土地柄、同店の午前中の時間帯には海外旅行客がブランチを求めてやってくることも多いとか。日本にいながら海外気分でサラダを味わいたいなら午前中がオススメ。