【今こそ食べたい旬な味】秋を感じるトリュフ×旬食材のコラボ「アルティザン ドゥ ラ トリュフ パリ」

春夏秋冬、日々移ろいゆく四季の楽しみの一つと言えば、旬の味覚を味わうこと!という食いしん坊の皆さんに、旬の食材やトレンドの料理を味わえるレストランを紹介する連載。今回は、秋の味覚と「トリュフ」が主役のコースを堪能できる「アルティザン ドゥ ラ トリュフ パリ」で、旬な味をいただきます!

秋の味覚と食べ頃トリュフの限定メニュー

写真:お店から

フランスのパリ・マレ地区の観光名所でもある老舗デパート「BHV(ベー・アッシュ・ヴェー)」に本店を構え、質の高いトリュフやトリュフ塩、トリュフオイルなどを使った料理が楽しめる、トリュフ専門レストランのアルティザン ドゥ ラ トリュフ パリ。

東京・六本木と大阪・心斎橋でも、本店と同じくヨーロッパを中心とした各地から季節に合わせて厳選したトリュフを取り寄せ、さまざまなトリュフ料理を振る舞っている。

写真:お店から

そんな同店から、今の時期においしいトリュフを秋の味覚とともに味わう料理が「アルティザンディナーコース」8,000円〜に登場。

提供するのは、トリュフと相性の良い栗やかぼちゃ、牛フィレ肉などを使用したメニューだ。お好みの料理を組み合わせて楽しめるプリフィックス形式で、アミューズから始まり、前菜、パスタまたはリゾット、メインディッシュ、デザートから1品ずつ選べる。

今回は、その中から取材時にいただいたメニューの一例をご紹介しよう。

トリュフ気分を盛り立てるアミューズ

「トリュフ入りスクランブルエッグ ブイヤード」2,200円(単品)

どのコースにも必ず登場する挨拶代わりのアミューズ「トリュフ入りスクランブルエッグ ブイヤード」からスタート。

トロトロの卵と濃厚なトリュフの香りが、のっけから「トリュフのコースが始まるんだ!」と気分を高揚させる。そのままはもちろん、付け合わせのバゲットにのせて食べてもおいしい。

食材の掛け合わせに驚く、秋のスペシャリテ

「紅ズワイガニとライムのエフィロシェメープルタルト仕立て トリュフ香る銀杏とカブのマリネ メープルシロップのパール グラニースミスと共に」2,800円(単品)

前菜は、紅ズワイガニをタルト仕立てにした秋のスペシャリテ。メープルバターを使用したタルト生地に紅ズワイガニのほぐし身を敷き詰めたタルトは、まず一口食べて組み合わせの妙に驚かされる。

その周りを飾る食材とのバランスも秀逸だ。トリュフ塩で香り付けし白バルサミコで味付けした銀杏とカブのマリネ。ゼリー状のメープルシロップのパール。爽やかな酸味とシャキシャキとした食感の青リンゴ。それぞれの食材を楽しんだら、最後はブルスケッタのようにパクッと全部合わせて頬張って!

初めて行くなら絶対食べたい。大人気のチーズリゾット

「フレッシュトリュフのチーズリゾット」は、アルティザン ドゥ ラ トリュフのオープン時から大人気のシグネチャーメニュー。初めて行くならぜひ食べてもらいたい一品だ。

「フレッシュトリュフのチーズリゾット」2,800円(単品)

リゾットの本場イタリアから取り寄せたカルナローリ米は粒が大きく、濃厚なチーズとトリュフの芳醇な香りをがっしりとキャッチしているのが印象的。

コースの合間に、トリュフを使ったサプライズ!

黒トリュフ

次の料理が運ばれる前に、秘密の宝箱が登場。その箱を開けると丸ごと入ったトリュフがいくつも待ち受けていて、その香りが漂ってきた。

今年初モノの白トリュフ

続いて、グラスに入った今年初モノの白トリュフも運ばれてきた。この演出は、黒トリュフと白トリュフの嗅ぎ分けを楽しんでもらうためだそう。コースの合間にこうしたお楽しみがあるのも、トリュフ専門店ならではの面白さ!

削りたてトリュフを牛フィレ肉に贅沢使い

メイン「牛フィレ肉の藁焼き エシャロットコンフィとラルドのラメル & 〜天国の種〜 エチオピアカルダモン香る栗カボチャとピスタチオのクリスピーサンド 赤ワインソース フレッシュトリュフと」6,000円(単品)(プリフィックス +1,350円)

メインディッシュに登場したのは、フランスの郷土料理を元にした牛フィレ肉の藁焼き。テーブルに運ばれると、その場でトリュフをスライサーで削ってくれる。ひらひらと舞う姿は、動画を撮るチャンスなのでお見逃しなく。

藁の香りをまとった牛フィレ肉は、柔らかく繊細な舌触り。さっぱりとした赤身肉とトリュフが風味を引き立て合い、そこに寄り添う濃厚なソースはほんのり酸味の利いたフルーティな味わいだ。

その隣にあるのは、シーズンごとに主役の食材が変わるガロニチュール。今秋は栗かぼちゃが主役のクリスピーサンドだ。素材の甘味を活かしながら栗かぼちゃをパウダー・ムース・生地に使用。そこにエチオピアカルダモンと香ばしいピスタチオがフワッと香ってきて心地よい。

マールのグラスと味わう和洋折衷モンブラン

「〜紅葉のさんぽ道〜 フランス栗のモンブラン仕立て カシスと求肥のジュレ フランボワーズのクロッカン マールドブルゴーニュのグラスと共に」1,200円(単品)

ラストのデザートは、フランス栗のモンブラン仕立て。栗の甘味を引き立てるカシスやフランボワーズの酸味や、求肥のむにっとした食感が癖になる和洋折衷のモンブランだ。その周りにはトリュフはちみつも添えられていて、風味を変えながら楽しめる。

モンブランと一緒に運ばれたグラス(アイスクリーム)には、イタリアのグラッパと同様、ブドウの搾りかすを蒸留して造るフランス原産のお酒、マール(マール ド ブルゴーニュ)をふんだんに使用している。

香り高いマールのグラスとリッチな風味のモンブランを交互に味わう、大人だけに許された贅沢なスイーツタイムでコースはフィニッシュだ。

限定コースは2022年11月末まで

トリュフの魅力をさまざまな角度から教えてくれたアルティザンディナーコース。紹介した料理のほかにも、蝦夷鹿ロースのローストやトリュフが丸ごと入った黒豚のパテドカンパーニュなど、おいしそうなメニューがずらりとそろっている。

秋の味覚を合わせたメニューは11月末までの期間限定なので、この秋だけのトリュフと旬の食材のハーモニーを味わいに行こう。

※価格はすべて税込、ディナータイムのみテーブルチャージ(550円)別

※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認ください。

※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。

写真:食べログマガジン編集部

文:平石紗代、食べログマガジン編集部