まるで肉のパラダイス! 肉をとことん楽しむ“街のお肉屋さん”

おいしい肉はいつでもテンションをアップさせてくれる。黒毛和牛専門の卸「ヤザワミート」は高級焼肉からカジュアルに楽しめるハンバーグまで、肉好きの心をわしづかみにする店を次々と作ってきた。その「ヤザワミート」が最高品質の精肉や自家製ハム・ソーセージ、惣菜などを、自宅でも手軽に楽しめる「白金矢澤精肉店」を西麻布にオープンさせた。

入口横の小さな窓には作りたての揚げ物がディスプレーされている

西麻布の星条旗通り沿いを歩くと、緑のタイルに赤と白で店名が書かれた店が見えてくる。店名は大きくローマ字で書かれ、欧米の高級グロサリーのような外観がオシャレだ。

入ってすぐに陳列されている、見事なサシが入った黒毛和牛が圧巻

まるでカフェかレストランのような佇まいだが、ここはれっきとした“お肉屋さん”。しかも、ショーケースにぎっしりと並んでいるのは、業界屈指の肉の目利き「ヤザワミート」が厳選した黒毛和牛や豚肉、鶏肉ばかりだ。

黒毛和牛は専門店ならではのクオリティ。きめ細かな食感や口溶けの良い脂などにこだわり、買い付け専門の職人が産地の競りにまで出掛けて仕入れてくる。高級レストランや料亭にしか出回らないような品質の肉をここでは手に入れることができるのだ。

店内奥のガラスケースには、手作り肉加工品やチャーシューなどの惣菜がぎっしり

同店の魅力は、厳選された高品質の肉ばかりではない。店内の工房で作ったハム・ソーセージ類や自慢の肉を使った惣菜、できたての揚げ物なども絶品。まるで肉のパラダイスのような、肉の魅力をとことん楽しめる店になっている。

ハム・ソーセージや惣菜を作るのは本場イタリアで修業した実力派シェフ

肉加工品と惣菜作りを担う職人であり、店舗の責任者でもある枝澤竜太さん。料理を学ぼうと渡ったイタリア・フィレンツェで本場のハム・ソーセージや肉料理に魅せられ、料理修業の傍ら休日に市場の肉屋に通うなど、知識と技術を10年間学んだ。帰国後は「ヤザワミート」の会員制レストランでシェフを務めながら、和牛についても研鑽を積み、さらに肉加工品の技術を深めるなど、まさに肉のエキスパートだ。

実力派シェフでもある枝澤さんの作る惣菜やハム・ソーセージ類には、長年培った肉の知識や技術だけでなく、料理人のセンスも生かされているのが強みだ。

ほとばしる肉汁のホットドッグ! できたてアツアツの絶品惣菜

コロッケには自家製ベーコンを使うなど、同店ならではの一工夫を凝らしている

できたてアツアツの揚げ物メニューは常時8品ほどを用意。すべて同店自慢の肉やベーコン、ソーセージを使ったオリジナルだ。

「カレーパンバーグ」 550円

こだわり惣菜の中でも、人気ナンバーワンが「カレーパンバーグ」。五反田の行列の絶えない店「ミート矢澤」の名物と言えば、黒毛和牛100%を使ったハンバーグ。この和牛の旨みが詰まったハンバーグを、丸ごとカレーパンに入れてしまうという夢のコンビネーションだ。

中にはごろっと存在感バツグンのハンバーグ! カレーはスパイシーだが辛さは控えめだ

「パン、ハンバーグ、カレーのベストバランスにこだわりました」と細部まで三つの割合を調整したという枝澤さん。スパイスの香り高く、野菜の甘味が利いたカレーは、ほどよい量でハンバーグの肉の旨みをググッと持ち上げている。自家製パンはもっちり、北海道産小麦の甘みが心地よい。あるようでなかったハンバーグとカレーとパンの組み合わせ。一度食べると病みつきになるおいしさだ。

「ソーセージ屋のホットドッグ」 750円。パンにはオリーブオイルが使われ、サクッ、モチッの食べ心地。パン単体でもおいしい

「ソーセージ屋のホットドッグ」。枝澤さんイチオシの「ビールのためのソーセージ」を使用。スパイシーな味付けの粗挽きソーセージを自家製パンで挟み、マスタードとケチャップという王道の味付けで仕上げている。

ビジュアルのインパクトが抜群。ボリューミーなソーセージがパンからぐいっとはみ出している。がぶりと噛むと、プリップリのソーセージからジュワッと弾ける肉汁がたまらない。添えられている甘酸っぱい赤キャベツのマリネが口の中をさっぱりとさせてくれる。このホットドッグのために選んだというケチャップは、野菜の甘みが感じられ、肉々しいソーセージにぴったりだ。