激辛・激ウマ・激汗グルメの夏が来た!

そこに辛いものがあるから。そう、人々は辛いものに対峙し、慄き、刺激に身を捩らせ、奮起し、涙を流しながら征服しようとしてきた。そんな血も涙もありまくるステージに、食べロググルメ著名人としてフォロワー数1位の川井潤氏が参戦。

 

取材依頼した当日、すぐに辛いものを食べて写真を送ってきてくれるほどの気合に、手を合わせてありがたがる編集部員一同……。

 

しかも文字通り体を張って、世界一辛いカレーに挑んでくれたフォロワー数1位のグルメ著名人……。漢すぎやしませんか。

 

ということで、川井氏に激辛グルメ3選を語っていただきました!

 

■川井潤

料理の鉄人ブレーン1993年~99。(株)博報堂DYメディアパートナーズを退職後、現在は食品メーカー、新聞社、IT関連企業、テレビ制作会社等のアドバイザーを務める。ここ数年は、地域や食のため、料理人の地位向上のために、日本中のみならず海外にも赴き活動している。

 

 

タオルハンカチが必要な激辛メニュー

1. サフラン 池袋(池袋)

【完食後認定書をもらえる世界一辛いカレー】

世界一辛い(ジョロキアを使った)カレーである。ジョロキアはタバスコの約400倍の辛さの唐辛子だが、それをこれでもかというほどふんだんに使っている。しかしただ辛いだけでなく、辛さと旨味のギリギリの攻防から生まれたカレー。これ以上辛くすると旨味が感じられず、単なる辛いだけのカレーになるとインド人店主はいう。

 

食べてみると確かに旨味が立っている。それでも口の中はヒリヒリというよりビリビリ、頭皮は汗汗汗、目に来るし胃袋は結局食後4時間熱かった。

 

食べたあとで分かったが約4万人がチャレンジして3千人弱しか完食できていないのだそう。

 

食べる時に女性店員さんから「頑張って!」と言われた理由が分かった。実は本当に倒れたり、指や手がしびれたり、車で運ばれた人が結構いるのだそう。

 

道理で食べる前に「具合が悪くなっても自己責任です、分かって食べます」的な誓約書にサインさせられ、なんだヤバいのか?変だなぁ、と思ってはいたが……。

 

おいそれとチャレンジさせない為だろうか、値段は3,000円と高い。で、辛さをクールダウンさせるのにラッシーは欠かせない(ランチタイムはプラス120円で注文可)。

 

完食すると認定書とその世界一辛いカレーを作った料理人さんとの記念写真撮影がある。丈夫な胃袋を与えてくれた両親に、本当に心から感謝。

 

なので決して良い子は真似しないように。辛いモノが本当に好きな人限定メニュー(実は僕はそれ程辛いのに強い訳ではないのだが……)。

 

タオルハンカチ3枚必要。

 

 

2. 四川DINING 望蜀瀘(赤坂)

【人気の汁なし担々麺は辛くても絶品】

辛い店の多い聖地・赤坂で、四川に住んでいた中国人からも「あそこは辛い」と言われる店である。

 

その店のランチには辛い「麻婆豆腐」もあれば容赦ない辛さの「麻辣牛肉麺」もある。今回はランチで一番人気の「汁なし担々麺」をご紹介。

 

この麺、食べる時に一緒に息を吸い込むと100%むせる。なので、息をせずにモゴモゴ食べて飲み込むのが正解だ。白胡麻やネギすら辛く感じるが、辛さだけでなく旨味もあって病みつきになる。汗は当たり前に噴き出す。

 

店のお母さんは、辛さはお客さんの好みに応じてどこまでも辛くできるよ、なんてことを言う。

 

こんなエピソードもあった。メニュー表にある、とあるメニューを僕がオーダーした時、「それは辛すぎて食べられないよ~、無理だからやめなさい~」と言われた。ん? じゃあ、なんでメニューに載せてんの?と変なやり取りに。でも、最近はそんな辛さでも食べられる人が出て来ていると言う。辛さが選べるので、自信のある方はもう一段辛い「汁なし担々麺」をオーダーしてみるのもアリかも。

 

タオルハンカチ2枚必要。

 

3. 味芳斎(大門・浜松町)

【名物の「牛肉飯」】

「味芳斎」名物の「牛肉飯」。

味は相変わらず容赦ない辛さ。唐辛子、山椒、ハッカク、パクチーなどが複雑な匂いと味を醸し出す。そして美味い。

 

ドンブリの半分は旨味があって辛いタレの煮込み牛肉がゴロゴロ、もう半分は胡麻油で炒めたモヤシ。辛い牛肉を優しいご飯とモヤシで混ぜつつ一緒に食べると、絶妙なハーモニー。

 

辛さのためにしばらく、汗が止まらない。この店に来るときは汗の量がハンカチでは歯が立たないのでタオルが必携。体と胃は熱いが、店を出ると外気温が暑くても涼しく爽やかに感じる。人気メニューなので品切れになることもあるので要注意。

 

店内の熱気もあってタオルハンカチ3枚必要。