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おしゃれフードトレンドを追え! Vol.36
打ち合わせは喫茶店で! ランチ・夜食付きなら、なお良し
クリエイティブ業界には、打ち合わせがつきものだ。どこで打ち合わせするか?はいつも最大のテーマで、相手に合わせてさまざまなジャンルのカフェを知っていることが、仕事のできる人の条件の一つだと言える。渋谷のWi-Fi設備バッチリのおしゃれホテルのラウンジ、大手コーヒーチェーン店でカジュアルに、レトロ喫茶でネルドリップコーヒーとともに、アパレルブランドの併設カフェで、とチョイスは多種多様。どのお店を指定するかで、その人のセンスが判断されることも多いので、注意が必要だ。もちろん流行り廃りもあるので、その辺も加味して。
「あのカメラマン、今どきあのカフェを指定してきたよ。微妙〜」や、「スタイリストの〇〇さん、渋い喫茶店。さすがオシャレ」など何を言われるかわからないのでみんな気をつけている。あまりにおしゃれ過ぎても、あまりに話題のスポットでも笑われるので、“ほどほど感”が求められるから難しい。
何回か仕事をしたことがある親しい間柄なら、ランチ(または夜食)を兼ねての打ち合わせということも多い。そこで、最近ふたたび注目されているのが、昭和レトロな喫茶店だ。ナポリタンにカレー、ハンバーグといったみんなが大好きな洋食メニューを食べてからコーヒーとともに打ち合わせという流れが、特に男性陣にはウケている。お腹いっぱいにさせてから、お仕事の話というスタイルなのだろうか。最近では、オシャレフード仕掛け企業、トランジットが新たな解釈の喫茶「ネオ喫茶KING」をオープンしたばかり。おしゃれなカフェよりも、洋食が大盛りで食べられてテレビがあるようなカジュアルな喫茶が気分。腹ペコメンズを誘って、ランチ打ち合わせに行くのはいかがだろうか。今、「純喫茶」がいいようですよ。
深夜の打ち合わせにも対応! レトロな山小屋風空間が映える!:ロッジ赤石(浅草)
昭和48年創業。赤レンガの壁、ランタン風の明かり、ベージュのソファ、壁一面の時計(どれも時間は合っていない)など、山小屋のようなレトロ感がかわいくて映えると、多くのおしゃれ雑誌で紹介されている喫茶店。朝4時まで営業しているということも珍しく、豊富な食事メニューも魅力的だ。ナポリタンは昔懐かしいケチャップたっぷりの優しい味、オムライスも期待通りの定番、カツカレーは二日目のカレーのようなまろやかな味でボリュームも満点。食後コーヒーでゆったり寛いでも嫌な顔一つされない笑顔で感じのいい接客も最高だ。
出版業界人を虜にしつづける創業60年の老舗:さぼうる2 (神保町)
出典:ぴーたんたんさん
大手出版社や印刷会社が立ち並ぶ、言わずと知れた本の街、神保町には働くサラリーマンに愛される喫茶「さぼうる」がある。コーヒーだけなら「さぼうる」で、食事するなら「さぼうる2」で。ランチ時ともなると、店先に行列ができるほどの人気だがスタッフの軽快な客さばきで1階に、地下にとどんどん案内される。名物は大きく山のように盛られたナポリタン。具材は玉ねぎ、ピーマン、マッシュルーム、ベーコン、ソーセージとナポリタンの定番。胃がもたれそうだが、メンズならいけるはず。ハンバーグ、生姜焼き、エビピラフも量が多めでハラぺこ出版業界人がこぞって訪れる老舗だ。
レトロモダンな空間でアイデアがひらめく!?:喫茶 銀座(恵比寿)
出典:胃ちゃんさん
ファッション誌業界では、恵比寿の純喫茶「喫茶 銀座」を使うのが鉄板とされている。ファッション業界人なら誰もが一度は行ったことがある「喫茶 銀座」の一番の特徴は、ザ・昭和のインテリア。ワインカラーのソファ、ピンクの公衆電話、なぜか店内にある近未来的なショーケースに入った食品サンプル、天井にはミラーボール。思い描いた通りの昭和の夜っぽさが表現されている。今時全面喫煙可、深夜24:00までオープンなのもうれしい。打ち合わせ場所を毎回ここに指定する有名スタイリストもいるらしい。
もうすぐ時代は令和になるが、純喫茶の昭和の香りに懐かしさを感じる40代〜50代、そしてそれに新しさしか感じない20代。世代を超えた打ち合わせも、純喫茶が優しく包み込んでくれる。大盛りナポリタンとふわふわオムライスのマジックで。