出世ごはん

デキるビジネスパーソンはこんなお店で食べている! 元銀座のホステス&開運アドバイザーの藤島佑雪が、かつての同伴その他の経験から見極めた「出世する店」を「おいしい理由」とともにご紹介!

No.30 ギャップ萌えで一品目からインパクト大! なフレンチ

Umi

パリで評価を得た後、最近福岡に開業したレストラン「Sola」。パリ時代のときスーシェフを務めてから、帰国だなんて。そんなイケイケなプロフィールの女性シェフのお店と聞けば、ちょっと興奮しちゃいますよね。

 

しかも場所が恵比寿でしょ? いい! 銀座のホステス時代、高級なお店でたくさん同伴させていただきましたけど、同伴出勤にはルールがあってですね。なにがなんでも、お客さまをお連れして20時30分までにはタイムカードを押さないといけないんです。万が一、遅刻なんぞしようもんなら罰金。がっつり引かれてしまいます。ですから、勤めているお店近辺にあって、食べ終わるまでにあまり時間がかからないお店にしか行かなくなるんですね。おまけにお客さまは50代以上がメインとなるとどうしてもお寿司や和食ばかりに。そんなわけで、カタギとなった今、銀座から離れた場所で時間のかかるフレンチのコースをいただくことができる幸せを噛み締めまくっているわけです。

写真:お店から

 

一軒家でフェミニンな雰囲気というのもいいんです。かわいいんだけど、シャンデリアに猫足家具みたいなクラシックなフレンチのかわいさとは逆方向のシンプルで素朴な感じが今っぽいんですよね。ここは女子にウケます! なんて思ってたら、コースの最初に出てきたのが、なんと、おかゆ! 干し椎茸や生姜を加えたコンソメと一緒に、特注のおしゃれトレイで出てきて、まるで茶懐石のような始まり。フレンチと思っていたのに不意打ちを喰らったものの、かといって和食でもなく。これぞ、こちらのシェフのオリジナル! その後はナチュラルで軽やかな、今どきのフランス料理らしい展開となるのですが、掴みのインパクトが強いせいで、とても心に残るコースとなりました。「私、日本にルーツをもつフランス料理をつくってます!」宣言をされたなって。そこにガストロノミーの今と未来を感じましたし、そういうのって、すごく大事ですよね。

写真:お店から

 

ビジネスの関係でも、後からゆっくり関係をつくっていくというのもアリだけど、やっぱり、初見で心を掴む方が効率的ですし、後々、楽ですよね。「自分はこういう人間です!」アピールのために自分のキャラを打ち出していく。その戦略はいろいろあるかと存じます。ビジュアルをもっと究めるとか、名刺を工夫するとか。一発目で名前と顔とキャラを認識してもらうことに血道を上げる努力をすると。その表現に客観性と、時代に即したものがあれば、なおよし。というわけで、初めて会う方々に「自分はどんなプレゼンができるか」という観点で髪型服装、名刺や話し方など、見直してみるとまた一歩、出世が近づくかもしれません。