【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#48】「サンラサー」
本格的なカレーを提供するお店には名店で修行した誇り高き職人のようなシェフがいたり、他の何にも似ていない自由な発想で作られたカレーのお店には自由な考え方で我が道を行くようなシェフがいたりと、カレーと作り手の人柄は共通する部分も多いように感じます。
今回ご紹介するお店「サンラサー」のカレーは、インドやスリランカの作り方を基本としながら、日本人がオリジナルの感性で進化させた、所謂スパイスカレーという範疇にあるカレーでありながら、昔ながらの家庭料理を味わっているような気持ちにもなる癒やしの美味しさです。
これは何故かというと、店主がお母さんのような方だから。言わば「お母さんのスパイスカレー」。そんなカレーなのです。
お店の場所は、ゲーム好きなら知らない者はいないであろうスクウェア・エニックス本社の近く。ビルの3階にある小さなお店であり、カレーの提供数にも限りがあるので確実に食べたい方は予約必須ですが、早い時間なら予約せずにいただけます。
完売のお知らせ
メニューは「定番カレー」と「週替わりカレー」、そして「アチャール」(スパイス漬け物)が色々というラインアップ。この日の定番カレーは麻婆カレー。そして、週替わりカレーはポークタマリンドカレーでした。アチャールも色々と気になったので、全部のせ的な、「わんぱく」1,900円でいただきました。
「わんぱく」
麻婆カレーは、マンゴーソースがかかっているというのが非常に個性的。マンゴーの甘味と酸味が加わることによって、他に無いオリジナルの味になっているのが流石です。
そしてポークタマリンドカレー。これがまた凄かった! タマリンドのフルーティーな酸味と豚肉の甘味が、唐辛子の辛味を上手に包み込み、渾然一体となった美味しさに仕上がっていました。
サラダにも注目
サンラサーはサラダのドレッシングが非常に美味しいこともその特徴なのですが、そのドレッシングにしろアチャールにしろカレーにしろ、フルーティーさを感じることが多く、これが食後に感じるお母さんが作った家庭料理的な優しさに繋がっているのかもしれません。
「チャイブリュレ」
デザートに「チャイブリュレ」400円もいただきました。程良い甘味が癒やし効果をさらに深めてくれます。小さなお店で立ち食い形式でありながら、ここまで気持ちがほっこりするのは凄いことです。
それは料理の力ももちろん、店主さんの人柄もあってこそ。お客さんの悩み相談を聞いているシーンにもしばしば巡り合います。お会計をすませると「いってらっしゃい! 頑張ってねー!」と笑顔で手を振って見送ってくれました。
場所柄ゲーム業界の方も多く常連として通うお店であり、店主さん自身も大のゲーム好きということもあって、お店の中にはセーブポイントまであります。
ここで回復!
多くのRPGが最初は家から旅立ちます。戦いに疲れて家に帰るとお母さんが待っていてくれて、HPもMPも回復してセーブもできたりして。サンラサーはまさに、そのようなお店なのです。戦いに疲れたら行ってみてください。きっと癒やされますから。
※価格はすべて税込