秋の夜長、どこ行く?何する?何食べる? Vol.1

第一線で活躍するクリエイターの方々に、秋の夜長の過ごし方をご紹介いただく短期集中連載がスタート! 第一弾は食べログマガジンでもお馴染みのフォトグラファー、石渡 朋さんが登場! お気に入りの秋の夜長の過ごし方を教えてもらいました。

深夜に飲むからより美味しい!週一で通うアイリッシュパブ

フード系の撮影を多く手がける石渡 朋さんが行きつけにしているのが、武蔵小山にある本格アイリッシュパブ「Seamus O’Hara」。

 

「武蔵小山はビールのお店はあるけれど、本格アイリッシュパブならここ。アイリッシュビールのほか、アイリッシュウィスキーは15種以上、そのほか本場仕込みのアイリッシュ料理が楽しめます」と石渡さん。実はこちら、石渡さんのお姉様がオーナーを務めるお店。11年前のオープン時には石渡さん自身お店を手伝っていたこともあり、思い入れもひとしおだそう。

 

「今は普通にお客として、週に一回のペースで通っています。アットホームだけれどスタッフさんたちは適度に距離を置いて接客してくれるので、ひとりでも気楽に過ごせて心地いいんです。夫や家族と行くこともありますが、ひとりでふらりと立ち寄ることが多いですね」

店内はオーナーが修業したアイルランドの片田舎にあるパブをイメージ。アイルランド人建築家をデザイナーに起用し、本場のパブの雰囲気を再現している。(写真:お店から)

 

お店に入ったら、まずビール! アイリッシュビールはギネスとキルケニーの二種そろい、気分に合わせてお好みでチョイス。

写真:お店から

 

「苦みがほしいときはギネスを、グビグビ飲みたいときはキルケニーをオーダーします。ビールを一杯サクッと飲んで帰ることもあれば、マグナーズやベイリーズをデザート感覚で飲むことも」と、なかなかの酒豪ぶり。

アイリッシュビールはギネスとキルケニーを用意。キルケニー1,000円(1pint)、800円(3/4pint)、650円(1/2pint)。(写真:お店から)

 

ビールのおいしさが評判のこちらのお店。口コミを聞いて、その味を求めてわざわざ遠方から駆けつけるお客も多いとか。「ビールは注ぎ方や樽の管理、温度調整といった微妙な差が味に出るので、常に味見してベストな状態で出していると聞いています。確かにビールはおいしいですね。口コミで来た外国人客のなかには、“ここのギネスは東京イチおいしい!”と言う人もいるくらい」(石渡さん)

ビールと合わせてつまみたい定番人気の「シェパーズパイ」

シェパーズパイ1,100円。アイルランドの味に近づけてレシピを改良したという店の名物料理。煮詰めたラム肉にマッシュポテトをのせてあつあつで提供。(写真:お店から)

 

気さくなパブフードから本場仕込みのアイリッシュ料理まで、フードメニューも大充実の品揃え。なかでも石渡さんのイチ押しは、店名物の「シェパーズパイ」。

 

「お腹が空いているときは必ずこれ! ラムの挽肉のミートソースの上にマッシュポテトをのせたアイルランド料理で、ビールとの相性もばっちり。私はクリーミーなキルケニーをマッシュポテトと合わせて味わうのがお気に入り。かなりボリューミーだけど、ペロリと食べられてしまいます」(石渡さん)

 

もうひとつ、石渡さんがおすすめするのが自家製ピクルス。「私が昔バイトをしていた別のバーのレシピを再現したもので、思い出の味でもあります(笑)。お酒全般によく合いますよ」

 

さらに、常連ならではのこんなうれしい情報も。「ハッピーアワーはギネスやキルケニーのパイントサイズが200円引きになるのでかなりおトク。秋の夜長のスタートにぜひ!」

 

石渡 朋

 

ホンマタカシ氏に師事。2014年に独立し、フリーランスとして活動をはじめる。現在は食関係の撮影を中心に、雑誌やウェブ媒体などで幅広く活躍中。

※価格は税別

取材・文/小野寺悦子