【第3週のカレーとスパイス】昼はスパイスカレー、夜はビリヤニで乾杯! 北千住に古民家カレー店がオープン「SPICE UP CURRY ことこと、」

2025年10月11日にオープンした「SPICE UP CURRY ことこと、」

北千住の飲み屋通りを抜けて住宅街へ入ったところにある古民家を改装した飲食店「SPICE UP CURRY ことこと、」。昼はスパイスカレー、夜はビリヤニとスパイス料理を楽しめるお店で、2025年10月11日にオープンしました。

カウンター席
座敷エリア

店内はカウンターメインですが座敷席もあり、そちらに入ると完全に昭和の雰囲気。昭和の中で令和のカレーをいただくという体験が楽しいです。

「和出汁と味噌チキンカレー」と「ブルーベリーキーマカレー」のあいがけ

カレーは3種ある中から「和出汁と味噌チキンカレー」「ブルーベリーキーマカレー」をあいがけ(1,350円)で注文。

濃厚なチキンカレーと爽やかなブルーベリーキーマは初心者にもトライしやすい組み合わせ

だしと味噌、それぞれが折り重なった深いうまみが染み入る濃厚なチキンカレー。ブルーベリーの優しい甘みとほのかな酸味にナッツの食感が良いブルーベリーキーマ。どちらも優しいテイストでスパイス慣れしていない人にも違和感なく受け入れられそうです。

「カルダモンレモンサワー」

夜はさまざまなおつまみやビリヤニを楽しめます。まずは「よだれどり」650円をつまみに「カルダモンレモンサワー」700円で乾杯。

「よだれどり」

しっとりジューシーなチキンに濃厚なソース、パクチーの香りで食欲に火がつきました。

「牡蠣のピクルス」

「牡蠣のピクルス」450円はアチャールかなと予想して頼んだのですが、アチャールの油分がかなり控えめとなった爽やかなテイストで、確かにこれはアチャールというよりピクルス。カスリメティも主役である牡蠣のうまみに寄り添います。

「明太子ビリヤニ」

メインのビリヤニ、この日は「明太子ビリヤニ」900円でした。フワッとパラッとした仕上がりのバスマティライスに上品なスパイスの香り。

やはりこれもビリヤニ初心者にとって受け入れやすいテイストでありつつ、具材こそ日本的ですが、スタイルは正統派なのでビリヤニ好きでも納得のバランス感。ライタ的にフルーツヨーグルトソースが添えられているのも、見た目、味、どちらに対しても意味を感じました。

センスが良いなと思ってシェフの修業先を聞いてみると「グッドラックカリー」を中心に他のカレー店でも働いていたとのことでなるほどと納得。

まだオープンしてそれぼど経っていないお店でありながら、既に昼も夜も人気の様子。レトロ感もあいまって今時の若者たちにも楽しんでもらいたいお店であり、テイスト的にも受け入れやすいので、スパイスカレー、ビリヤニ、スパイス飲み、それぞれの入門編に打ってつけ。ここからスパイスラバーが育ってくれるのではないかと期待できるお店です。

【第4週のカレーとスパイス】豚骨ベースのスープが染みる! 日曜限定の間借りスープカレー店が店名をリフレッシュ「Jackals」

働き方改革という言葉が浸透した中で昨年話題になった高市首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」の言葉。賛否両論ありましたが、個人的にはもっと働きたいと考える人が働き方改革の名の下にその機会を奪われてしまう状況に疑問を感じています。

趣味を仕事にという考え方も大賛成。僕自身趣味が仕事となり、働いて働いて働いて働いて働いている日々を幸せだと感じながら過ごしているわけですが、今回ご紹介するのはサラリーマンによる日曜限定の間借りカレー店。

2026年から「Jackals」として新たなスタートを切りました!

三鷹でスタートし、2025年10月12日に目黒に移転した「Jackals 弱者男性」が今年から店名を「Jackals」に変更。シンプルになった分、気合いを感じます。

店内の様子

北海道大学で出会ったサラリーマン3人が共同で店舗運営。元々は二郎系ラーメンを作りたかったものの、そのままでは個性がないということで豚骨醤油スープを北海道名物のスープカレーに変えてスタートしたお店です。言うなれば「二郎インスパイア系スープカレー」。ジャンクとヘルシーの融合です。

メニュー表

場所は目黒駅から徒歩5分少々の場所。さまざまな間借り飲食店が入れ替わるお店で、基本的に日曜昼の営業となっています。

スパイスサワー

メニューはカレーとドリンクがセットになった「カレーセット」2,000円のみ。カレーはスープカレーとドライカレーを選ぶことができ、プラス200円であいもり可能。ご飯を少なくすると100円引きとなります。選べるドリンクはスパイスサワーにし、あいもりのご飯少なめでオーダー。

「カレーセット」

まずスープカレー。豚骨でとった濃厚なスープにスープカレーらしくかぼちゃ、ピーマンなどの野菜、それに加え二郎系らしくもやしやキャベツが入っているのも楽しいです。野菜の下は豚がしっかりと存在感を放ち、豚のおいしさを存分に堪能できる個性派スープカレー。

あいもりのドライカレーと一緒に

また、ドライカレーが実に面白いです。スープカレーに入る煮豚を作る際に出る切れ端の肉を使い、それでトマトベースの無水カレーを作ったような仕上がり。

濃厚でありながら重すぎないカレーは唯一無二のドライカレーとなっており、これはどちらも食べられるあいもりがおすすめです。

豚肉と野菜がたっぷり

「豚のおいしさをとにかく感じてほしいんです」とシェフ。僕は豚肉と野菜(正確にはヤサイ)をたくさん食べたくなった時に二郎系のお店へ行くことがあるのですが(もちろんカレー味がある所へ)、ここに来れば豚もヤサイも楽しめ、かつ二郎系よりもしっかりとカレーを堪能できます。まだスパイスに詳しくないとのことでしたが、それでこれだけおいしいのはセンスが良い証拠であり、同時にさらなる伸び代もあるということ。

本業もある中で休日に間借りカレー店営業とはさぞかし忙しいことでしょうが、生き生きと楽しそうに働く姿も印象的。本業次第ではイレギュラーのお休みもあるということで詳細はSNSをチェックした上で行くと良いでしょう。

ラーメンのスープをカレーにするという形はここ最近で全国各地の名店シェフが取り組みはじめ、少しずつ増えてきていて個人的にも注目しているジャンル。ジャンクとヘルシーの融合が今後、止揚と言える段階へ高まっていくことも期待できるお店だと言えるでしょう。

【第5週のカレーとスパイス】食材も手に入る! パキスタン料理の名店「ナワブ」がお花茶屋に新店をオープン

2025年12月3日、お花茶屋にオープンした「ナワブ」

パキスタン料理の名店としてマニアに人気の「ナワブ」。湯島に本店を構え、都内各地に系列店があるのですが、お花茶屋駅近くにも2025年12月3日に新店舗がオープンしました。

店内にはスパイスをはじめとした食材がずらり

以前スリランカ料理店があった場所の跡地を、かなりしっかりと改装した様子でナワブらしい装飾と雰囲気。食材販売コーナーもあり、テイクアウトなどにも対応しています。

座席の様子

お花茶屋はここ数年でアジア食材店もでき、街を歩いているとアジア系の方を見かけることが増えています。そんなエリアだからこそお店を構えたのでしょう。

「ラムニハリ」と「ロティ」

定番メニューから「ラムニハリ」1,750円をロティで。しっかりと煮込んだラムの骨付き脛肉はコラーゲンたっぷりで濃厚かつ重厚なおいしさ。

レモンをかけていただきます!

レモンをしっかりかけて食べると味が引き締まって良いです。これにはシンプルで素朴なロティがよく合います。

「チキンダムビリヤニセット」

ライタの付いた「チキンダムビリヤニセット」1,380円は単体でも良いですが、ミニカレーもつけられるので「ココナッツミルクシーフードミニ」セット価格400円をつけてオーダー。

「ココナッツミルクシーフードミニ」

パラパラな仕上がりのビリヤニは王道のパキスタンスタイル。量も満足度も十分なのですが、シーフードカレーは甘みがあって奥深いベクトルの違うおいしさなので合わせてなお良し。

「チャプリカバブ」

マニアに人気の日替わり黒板メニューからは「チャプリカバブ」1,650円を。わかりやすく言えばパキスタン式ハンバーグ。肉肉しさがたまりません。

「シールクルマ」

デザートに「シールクルマ」500円。南インドのパヤサムにも似た極細麺入りのスイーツなのですが、パキスタンらしくこちらも濃厚。強い料理の締めにはやはり強いデザートが合うのです。

気になる黒板メニュー

インド料理とパキスタン料理は似ているのですが、パキスタンはインドと比べてより肉と油の存在感があることが少なくありません。つまりはガッツリしっかり食べたい方にもってこいの料理。

お花茶屋店は他のナワブと比べても遜色の無いレベルの高さです。わざわざ行く価値のあるお店ですよ。

※価格はすべて税込

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

文:カレーおじさん、食べログマガジン編集部

撮影:カレーおじさん