【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#251】「マーライオンテーブル 新宿」

2025年10月14日、新宿駅東南口近くにできた新しいビルF.U.Assetsの4Fに、シンガポール料理店「マーライオンテーブル」がオープンしました。こちらのシェフはフランス料理店でコックやパティシエを経験後、都内のエスニック料理店に勤め、シンガポール料理店「海南鶏飯食堂」の厨房で5年間修行後、立川にて「シンガポールホーカーズ立川」を独立開業したという経歴。つまり、店名は変わったものの、立川から新宿へリニューアル移転となった形です。

ランチタイムは看板メニューの海南鶏飯を中心に、ラクサや肉骨茶など他のシンガポール料理と合わせるセットが色々とあってあれこれ食べたい方にはうれしいです。僕が選んだのは当然カレー。「海南鶏飯+ミニカレー」1,490円を注文しました。

まず海南鶏飯のレベルが高いと感じました。しっとりとした鶏肉の仕上がり、3種のタレ、鶏スープで炊いたライスの三位一体。これだけでも満足度が十分にあるのですが、カレーが個性的。

コリアンダーやターメリックなどカレー定番のスパイスに加えココナッツやカレーリーフも加わり、鶏肉やうずらの卵が具材となっているオリジナルのカレー。

シンガポールカレーとも少し違う引き算の味付けで、だからこそ鶏飯のご飯と相性良好なのです。デザートに豆花もついてさらにお得。
夜にはメニューもグッと増えて楽しさが増します。

キャロットケーキはスイーツではなく、シンガポールでは大根餅を使った料理を指します。オムレツ状のホワイト、醤油炒め物状のブラックの2種類があり、今回は「キャロットケーキホワイト」968円をいただきました。タイのオムレツにも近いテクスチャ。オリジナルのチリソースが程よい酸味と辛味。卵の黄色、チリソースの赤、パクチーの緑で彩りも良いです。

シンガポール名物「コーヒーリブ」1,628円は豚のスペアリブをコーヒーやスパイスと煮込んだ料理。コーヒーの苦味もスパイスの一つとなっていて実に深みのある味わい。是非ともこのコーヒーソースをたっぷりとつけて食べてほしい大人のおいしさです。
〆はラクサにしました。ラクサはノーマルのもの、パクチーをトッピングしてもの、チーズをのせたものの3種があり「パクチーラクサ」1,628円をセレクト。

ラクサもシンガポールやマレーシアを代表する郷土料理ですが、ココナッツカレーラーメンと説明されることも多い麺料理。しっかりと海老だしが利いたラクサは程よいピリ辛感が食欲を増進させます。具材もチキン、厚揚げ、うずらの卵、海老とたっぷり。さらにパクチーがよく合うのでこの選択で正解でした。

太くてつるっとした米麺と、シャキッとしたもやしの食感のコントラストも楽しく、気づけばスープも完飲の完食。
昼夜それぞれの楽しさがあるお店。入り口が少しわかりにくいのですが、階段とエレベーターを上がった4階にあり、駅からのアクセスは良好です。
昼にも夜にも立川時代のお客さんと思しき方々がきていて、立川で愛されていたことがわかりました。新宿でもきっと多くの方に愛される存在となっていくことでしょう。
※価格はすべて税込


