【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレー#22】「けらら」
スパイスカレーがブームだというと、色々な意見が出てきます。そもそもスパイスカレーとは何なのか? ブームとかじゃなくて昔からずっとあるものだろう? etc…個人的にはどの意見も間違っていないと思います。そもそもカレー、あるいはcurryという言葉自体の成り立ちからして曖昧なものですから。カレーが好きな方がそれぞれ自分の思うカレーを語る。それで良いんですよ。どれが正解でどれが間違いと考えるからややこしいことになるわけで。
けららの外観
そんな世間の流れなどどこ吹く風。昔から変わらぬスタイルを貫き通しているカッコ良いお店が新宿にあります。最寄り駅は新宿御苑前の「けらら」というお店。オープンしたのは1993年。こちらは新宿御苑前の駅前だったのですが、そこから少し離れた今の場所に移転したのが2006年。その歴史25年というベテラン店です。ケララというと南インドの地名ですが、こちらのカレーは南インド料理に影響を受けているわけではない我が道を行くカレー。サラサラでスパイスの効いたカレーソースはクセになる美味しさであり、ありそうで他にはない確固たる個性を持っています。
ダブルセット(チキンカレー&ひよこ豆の辛いカレー)900円(税抜)
おすすめはダブルセット。好きなカレーを2種類選ぶ、あいがけスタイルです。チキン、ポーク、ビーフのどれかと、それ以外のどれかを合わせるのが良いでしょう。
ダブルセット(ビーフカレー&ナスとトマトのカレー)940円(税抜)
ダブルにするとご飯が真ん中に綺麗によそわれるのですが、某人気スパイスカレー店のルックスにも似ていますね。しかしこちらの方が先なんですよ。瞋恚の火の河と貪愛の水の河の間を行く白道の如きご飯。御利益もありそうな有難いカレーです。
卓上にはトッピング用のあげ玉がある
元ミュージシャンであるマスターが作る独創的なけららのカレーは、流行のカレーに見えてそうではなく、どの時代に食べても美味しいカレーなのです。
取材・文:カレーおじさん \(^o^)/