〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載！

日本橋天ぷらふじなみ（東京・新日本橋）

2025年10月、新日本橋駅から徒歩2分ほどの場所に、五感で味わう天ぷら専門店「日本橋天ぷらふじなみ」がオープンしました。

料理長を務めるのは、「山の上ホテル」や老舗「つな八」など名店で研鑽を積み、約40年にわたり揚げの道を究めてきた実力派・安達忠宏氏。素材を見極め、一品一品に心を込めて仕上げる本格天ぷらを提供します。

店内は、土壁・銅・和紙・無垢板など、自然素材をふんだんに使用。日本古来の美意識である「侘び寂び」を現代的に昇華させ、シンプルながらも凛とした佇まいが印象的です。メインカウンターは藍色の左官壁が美しく、8席の特等席では、揚げたての香りと音に包まれながら職人技を間近で堪能できます。

また、6席の個室カウンター「プライベートルーム」は、金属板や左官壁を用いたシックなデザイン。大切な方との会食や接待、特別な記念日にもふさわしい落ち着いた雰囲気が広がります。席の配置や動線、距離感にまでこだわり、心地よさを追求した設計。カウンター越しに響く揚げる音や、漂うごま油の香りまでが、ここでの体験の一部となります。

「日本橋天ぷらふじなみ」の真髄は、素材の魅力を引き出す揚げの技にあります。香り高く軽やかな衣は、異なる種類のごま油を絶妙なバランスでブレンド。揚げる温度・時間・湿度を一切妥協なく管理し、食材が最もおいしく輝く瞬間を逃さず提供しています。また、全国各地の生産者から、その時季に最も美しい状態の魚介・野菜・肉を厳選。伝統的な天ぷらの枠にとどまらず、可能性を広げる新たな素材にも積極的に挑戦しています。一口頬張れば、衣の軽やかさの中に旨みがふわりと広がり、記憶に残る余韻が続きます。

ディナーコースは17,000円と25,000円、33,000円の3種類を用意。一皿ごとに緊張感と美しさが共存する職人の舞台では、食材の個性を最大限に引き出す技が光ります。天つゆはもちろん、国産から海外産まで多彩に揃えた塩とのマリアージュも格別。食材や油の香り、音、光、そのすべてで天ぷらの本質を五感で体験することができます。また、天ぷらに合うよう選び抜いたワインを20種類ほど用意。シャンパーニュやフランス産ワインなどを中心とした、どれも上質な銘柄で、天ぷらとワインの組み合わせも楽しめます。

一品一品の揚がる音に耳を傾けながら、ゆっくりと進む時間。喧騒を忘れ、ただ目の前の天ぷらと向き合う、そんな非日常を味わえる「日本橋天ぷらふじなみ」。長年の経験と探究心を併せ持つ安達氏が生み出す、記憶に残る一瞬のおいしさをぜひ体感してみてください。

食べログレビュアーのコメント

『コースは最初の前菜、玉手箱がインパクト大。
それぞれ客ごとに陶器が違い、器からも期待値があがります。旬の前菜が9種盛りはこれだけで十分満足できる逸品。

その後は職人さんが天ぷらの食材を目の前で説明してくれます。車海老から始まり、銀杏、小鉢の帆立を挟み、太刀魚、そして天ぷらで印象的だったのは大黒舞茸の芽(舞茸の赤ちゃん)。とても香りが良く、食べ比べて違いを楽しめました！

その後は口替りの湯葉から、イチボ、赤茄子、穴子と天ぷらが続き、食事はかき揚げ天丼と稲庭うどんの2品。

最後の〆のデザートは和三盆のアイスに季節のフルーツとどれも美味しくいただきました。

この日は連れの方がワインを飲めませんでしたが
天ぷらに合わせたワインペアリングもできるので
次回はワインと一緒に楽しみたいところ。』（Naofumi1110さん）

『前菜から一品一品が丁寧で、見た目にも美しく、最初からわくわくするコースでした。特に印象に残ったのは、ぼたん海老の酒盗和えとフルーツトマト。ぼたん海老は蓋を開けた瞬間に煙の演出があり、とても楽しめました。
メインの天ぷらは、車海老からスタート。衣がとても軽く、サクッとしながら素材の旨みを引き立てる仕上がりで、これまでの「天ぷら」のイメージを覆されました。オーナー自らが食材や揚げ方へのこだわりを丁寧に説明してくださり、地元食材の下仁田ネギが出てきたときは嬉しかったです。
中でも、島根県産かますの天ぷらはふんわりとした食感の中に旨みが詰まっていて感動しました。途中で出てきた茶碗蒸しが良い口直しになり、続く常陸牛ランプの大葉巻きはさっぱりとした味わいでとても美味しかったです。マッシュルームの天ぷらも絶品で、特に塩で食べると香りが引き立ちました。
アレルギーの確認なども事前に丁寧に対応してくださり、安心して食事を楽しめました。最後のデザートはフレッシュなフルーツと自家製和三盆アイスで、上品に締めくくり。
お料理の美味しさだけでなく、スタッフの方々の心配りやオーナーとの食材トークも印象的で、落ち着いた空間の中でゆったりと過ごせる素敵なお店でした。』（Mokkkkkkさん）

※価格は税込。