定食王が今日も行く!Vol.53

愛され続けてランチは毎日行列の新橋の“漁港”へ

まるで新橋の漁港!?

駅前ビルのNO.1行列ランチ

 

サラリーマンとして渋谷、新宿、六本木、赤坂、品川など様々な勤務地を経験してきたが、大人のための定食の聖地「新橋」とは縁がなく、自分の中の一つの憧れのエリアだ! 大学を中心にしたがっつり系食堂ではなく、お小遣いの少ないサラリーマンたちが、低コストで満足するランチのお店が多数ひしめき合っている。先日、久々に営業で新橋を訪れる用件があったため、「新橋駅前ビル」の地下街を訪れた。

新橋で働くサラリーマンにオススメのランチを聞くと、かなりの数の候補が出てくる。そのなかでも和食、魚を食べるなら、ここしかない!という支持者の声が多数あったのが、この地下街にある「さかな亭」だ。

細い路地にある入り口と、驚くほど狭い店内には平日は必ずと言っていいほど行列ができている。ちなみに土曜日にもランチ営業をしており、平日より入店しやすいのでオススメだ。

店内は寿司カウンターのようなショーケースがあり、10席のみのコンパクトな店内。このケースの上にどんどん、料理が提供され自分でテーブルに配置していく、ある意味セルフサービスのスタイルだ。

刺身盛に魚をプラス

ギョギョギョっと驚くうまさ!

 

ランチタイムのメニューは、刺身盛りの大・並、焼き魚はさんま鯖、煮魚にはあら煮と日替わりがある。そして個人的におすすめなのが、名物の刺身盛りに焼き魚、煮魚をプラスしたとくとくサービスセットだ。

こちらが鯖バージョン。

そしてさんまバージョン。

名物は朝に活きしめした刺身の盛り合わせ。白身魚系には定評があり、鯛はしっかり引き締まっていて食べ応え抜群! お味噌汁とお新香は季節によって変わる。

本鮪とねぎトロはトロッと滑らか!

老舗の定食屋のお約束、おそらくガス釜で炊いたであろう白飯だ! 米粒一つ一つがダイヤモンドのような輝きを発している。シンプルで素朴な一品が集合した一膳は、完璧で美しいミニマリズムを体現している。新橋のサラリーマンが行列をなすのも納得だ。

セルフサービスだけれど

どこか温もりを感じる空間

 

焼き魚もシンプルながらクオリティが高い。鯖は皮がパリパリに焼けて、身はふっくら脂が乗って美味い!

さんまも旬ではないが、この店の定番になっており、常にその時節で最善のクオリティの一尾を提供しており、皮もはらわたもきれいにツルッと平らげてしまう。

 

先述したように、この店はとても狭い空間でご夫婦で営んでいるため、配膳や片付けなどセルフサービスの部分も多い。口コミでは接客で低評価をつけるレビューさんもいる。しかしここへ行くと幼い頃に実家で母親から食べた食器をちゃんと台所まで片付けるように言われたことなどを思い出す。ちょっとした家族の食卓と台所を思い出させてくれる。ディープな地下街にある新橋の漁港。ギョギョギョっ!と驚く高いクオリティの魚たちが、サラリーマンには優しい価格で食べられる。新橋サラリーマンでなくても、訪れてみる価値が大いにある老舗だ。