僕のスペシャリテ!!!「グレープフルーツ×金木犀」の珍しいジェラート

上「グレープフルーツ×金木犀」、下「屋久島たんかん×オレンジ」ダブル630円

常時10種類あるジェラートの中で一番におすすめするのは「グレープフルーツ×金木犀」。台湾の桂花茶をしっかり煮出してグレープルーツの果汁と合わせた珍しいジェラートです。ちなみにジェラートは「シングル」480円、「ダブル」630円、「トリプル」740円、カップorコーンから選ぶことができ、今回は「屋久島たんかん×オレンジ」を追加してダブルカップで注文してみました。

甘さ控えめですっきりした味わい

秋の夕日(オレンジ色)の情景をイメージして作ったという「グレープフルーツ×金木犀」。一口食べると、金木犀の甘い香りとグレープフルーツのさっぱりとした苦みが口いっぱいに広がります。隠し味にブラッドオレンジを加えているため、清涼感もバツグンです。素材の味を活かした繊細かつ力強い味わいに、子どもも大人も夢中になること間違いなし!

爽やかな風味で夏にぴったり

もう一方の「屋久島たんかん×オレンジ」は、柑橘感たっぷりの爽やかな味わいで、気温がグッと上がる夏にぴったりなおいしさ! 甘みと酸味のバランスが良く後味もすっきりしているため、食後のデザートにもぴったりです。口いっぱいに広がる爽やかな香りとジューシーな味わいは、一度食べるとクセになりますよ。

おまけ感覚でうれしい!

ちなみに上に付いてある小さなコーンには「フレッシュミルク」のジェラートがのっています。こちらは注文するとすべてのジェラートに付いてくるうれしいサービス!

濃厚でリッチな味わい! スペシャリテ「グランピスタチオ」

上「グランピスタチオ」、下「チョコミント」

イラン、スペイン、イタリア産のピスタチオをブレンドして作った同店のスペシャリテ「グランピスタチオ」(プレミアムフレーバー+200円)。
今回は大塚シェフおすすめの「チョコミント」を追加して、こちらもダブルで注文してみました。

ピスタチオ感がすごい!

3種類のピスタチオをブレンドしているため、風味がとっても豊か。ピスタチオそのものを食べているかのような濃厚な味わいで、ほんのり利いた塩味が贅沢な味わいを演出しています。プレミアムフレーバーなので追加で200円かかりますが、それでも納得のおいしさです。

ミントの清涼感がたまらない

大塚シェフおすすめの「チョコミント」は、チョコの甘さとミントの清涼感が絶妙なバランス。メインとなるスペアミントは千葉県の鵜殿シトラスファームのものを使用し、洗浄後にキンキンに冷やして、ミントを入れる前のジェラートと一緒に攪拌しているそう。酸化させないうちにジェラートにすることによって、ミントのきれいな色が出て、香りと清涼感がしっかりと感じられる味わいになるのだとか。
チョコレートの甘さとパリッとした食感、そこにミントの清涼感が合わさって、何とも言えないおいしさに。チョコミント好きにはこのフレッシュ感をぜひ体験してほしいです。

パフェなのにジェラート!? イートイン限定メニューにも注目

「ケーキジェラートパフェ/苺」1,300円

同店ではイートイン限定の特別メニューも用意しています。ケーキから着想したという「ケーキジェラートパフェ/苺」1,300円は、ケーキ、ジェラート、パフェの3つの要素を掛け合わせたもので、テーマは「ティータイムのショートケーキ」。

甘酸っぱさが後を引くおいしさ

メランジュフリュイルージュ(赤い実のガルニチュール)、アールグレイジュレ、ケーキクラム、ミルクジェラートなどの4種の上に、苺ジェラートやノワゼットサブレ、ケーキ形のジェラートをトッピングしています。トップの苺は本物に見えますが、実は苺ソルベというから驚きです。
ケーキクラムやミルクジェラート、苺ジェラートを絡めて食べると、まるでショートケーキのような味わいに。見た目のかわいらしさとは裏腹に味は本格的です。ケーキ部分は溶けやすいため、提供後はお皿に移してなるべく早めに食べるのがおすすめですよ。

社会問題とも向き合いながら自分らしいジェラート作りを続けたい

物腰が柔らかな大塚シェフ

「現在はいろいろなお店や企業から、菓子やジェラートの監修をお声がけいただいています。ジェラートを世界に発信すべく、異業種とのコラボを強化していきたいですね。また、世界的にフードロスが社会問題になっているので、ジェラートを通して少しずつでも変えていきたいと思っています。ジェラートに使うフルーツは細かくするので見た目は関係ないんです。流通しにくいものをお店で使うことによってフードロスに少しでも貢献できると思っています。今後は、日本の食や環境を取り巻いているもの、そして健康面にも配慮しながら、自分らしいジェラートをどんどん作っていきたいです」。最後にそう話してくれた大塚シェフ。

フードロスについてもしっかり考えたい

フードロスと向き合いながら、パティシエならではの感性で作る「YAYOI TOKYO」のジェラート。今後も注目していきたいお店です。

※価格はすべて税込

文:はなとも、食べログマガジン編集部 撮影:ジェイムス・オザワ