全国ベスト3の学食はどこ?

大学の学生食堂といえば本来は学生さんのためのものですが、たいていの場合は広く一般の人にもオープンになっているもの。ひと昔前より格段にメニューの幅が広がり、けれども学生さん向けなのでお財布にやさしいメニューが多く、じつは穴場のランチスポットなんです。食べログの「学生食堂」ジャンルで全国ベスト3にランクインしている学食を、学食マニアの唐沢明さんに解説していただきました。

唐沢明 

学食研究家・大学講師・作家。 全国の大学でコミュニケーションの講義を担当するかたわら、各大学の学食に興味を抱き、学食研究家として『全国60大学人気メニュー学食ガイド』(ブッキング)『学生でなくても食べに行ける! 安くておいしい学生食堂』(PHP研究所)を出版。また、自ら「青学カレー」などの商品企画をプロデュースし、テレビなどメディアでも活動中。 

第3位 東大生協 中央食堂(東京大学)

東京大学・本郷キャンパスの「東大生協 中央食堂」がランクイン。日本一の大学は、学食もさすがの充実ぶり!

「2018年4月にリニューアルオープンしたばかり。天井がとても高く、地下とは思えない広がりのある空間で食事ができます」(唐沢さん)

出典:Waitaさん

 

定食、カレー、ラーメン、どんぶりものなど、親しみのわくメニューが並びます。カレーライスはなんと200円台から!

出典:本生さん

 

そしてこちらの名物は、東大の象徴である赤門にちなんだ、その名も「赤門ラーメン」。大学見学に来た東大志望の受験生が、縁起をかついでこのメニューをよく頼むんだとか。

 

なお一般のかたが行く場合は、混雑する11:30~13:30以外の時間が推奨されているため、ご注意ください。

第2位 ユニバーシティ ダイニング(千葉商科大学)

千葉商科大学の「ユニバーシティ ダイニング」は、大学内の施設とは思えないほどおしゃれなインテリアが自慢。同校の「サービス創造学部」と共に一大プロジェクトとして作り上げた学食で、食事はもちろん、空き時間や放課後の居心地のよい空間を提供することを目的としています。

出典:sorakara♡さん

 

「広いスペースにゆったりと椅子が配置され、とても開放的。日ざしがやさしく差し込み、木漏れ日の中にいるような心地よさです。ベーカリーメニューは、有名カフェ『Jiyugaoka BAKE SHOP』が監修していて、女子に人気。勉強もはかどりそうな、おしゃれでおすすめの食堂です」(唐沢さん)

出典:さりこんぐさん

 

メインディッシュ1品、サイドディッシュ2品を選べるプリフィクススタイルの定食は、ボリューム満点で550円。

第1位 中央食堂(京都大学)

第1位は、ノスタルジックな気分に浸れる昔ながらの実直な学食。

「『ザッツ学食』という、イメージ通りの学食。和・洋・中がそろい、パスタ、小鉢、デザートなどバリエーションも豊富です。ビールのサーバーがある学食は全国でもレアですが、教授用なのでしょうか?」(唐沢さん)

出典:kitokito猿さん

 

安い惣菜を好きに組み合わせて頼めるので、野菜不足が気になる人にもぴったりです!

出典:kasuganomichiさん

 

こちらは朝食メニューの一例。朝8時からの営業で、一日の食生活をサポートしてくれます。

ちなみに……惜しくも第4位だったのは、同じく京都大学の「カンフォーラ」。こちらは中央食堂とはうって変わって、洋風のメニューを楽しめるカフェテリアです。

「ガラス張りのモダンな空間で、デートにもぴったりなおしゃれスポット。店名の『カンフォーラ』は、カフェの近くに楠があって、その学名だそう。学食といえば普通は食券制ですが、こちらはレストランのようなオーダー制なんですよ」(唐沢さん)

出典:ひこっぺさん

 

ボリューム満点なサーロインステーキに、ビーフブイヨンでのばしたスパイシーなカレーソースをかけた「ステーキカレー」は必食。

おいしい学食がある大学、うらやましいですね。いつもとちょっと気分を変えたいとき、学食に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

※ランキングは2018年6月12日時点でのものです。