〈秘密の京都〉

国内外からも大人気の都市、京都。

飲食店の数も多く、限られた観光の日程で一食たりとも失敗したくない食いしん坊は事前リサーチも大仕事。そこで、京都在住の食通や、何度も京都を訪れているグルメな京都通に“とっておきのお店”を教えてもらいました。

教えてくれる人

小松宏子

祖母が料理研究家の家庭に生まれる。広告代理店勤務を経て、フードジャーナリストとして活動。各国の料理から食材や器まで、“食”まわりの記事を執筆している。料理書の編集や執筆も多く手がけ、『茶懐石に学ぶ日日の料理』(後藤加寿子著・文化出版局)では仏グルマン料理本大賞「特別文化遺産賞」、第2回辻静雄食文化賞受賞。Instagram:@hiroko_mainichi_gohan

どんな人におすすめ?

今回は「一人旅、カップル旅行、女子旅」を想定して選びました。

朝ごはんはここで決まり!

「汽」の「チキンとファラフェルミックス」

゛マッサー゛
チキンとファラフェルミックス 1,900円   出典:゛マッサー゛さん
 

小松さん

レバノン料理を食べられる店が少ないうえ、朝食からいただけるという希少な存在。店の雰囲気もシンプルながらしゃれていて、まるで海外にいるような雰囲気を味わえる。ドリンクでは、パイナップル+新生姜+カルダモン(600円)がおすすめ。

昼ごはんはここで決まり!

「游美」の「季節のコースメニュー」

グランパとんちゃん
コースメニューの一品   出典:グランパとんちゃんさん
 

小松さん

ごくわかりにくい、隠れ家的場所に位置し、メディアの取材は一切拒否という穴場。とはいえ、経験豊富なご主人はとてもジェントルで、ホスピタリティに満ちている。料理は、旬の素材をシンプルに生かした上質な割烹料理で、京都に旅行に来た喜びを実感できる。

おやつはここで決まり!

祇園NITI」の「天然氷のかき氷」

季節のかき氷「杏子のタルト」
季節のかき氷「杏子のタルト」   写真:お店から
 

小松さん

まず場所がいい。祇園花見小路南側の奥の奥。端正な座敷でいただく、かき氷はなんとも心休まる。旬の果実を使ったソースなど、オリジナリティのあるものも。夜はバーというのも雰囲気がある。