日常的に食べたくなる味をリーズナブルな価格で!

「バジルとフレッシュケールのジェノベーゼ キタッラ」(1,800円)

中東イタリアンの真骨頂と言えるパスタ。お馴染みのジェノベーゼはケールと胡桃とバジルでソースを作り、ピスタチオのデュカ(=ナッツやスパイス、塩をミックスした中東の粉末状シーズニングスパイス)をたっぷりふりかけ、レモンを搾りました。

デュカはピスタチオを使い贅沢な味に

ソースが絡みやすいようにキタッラという太めのパスタをチョイス。ケールを入れたソースはライトな味わい。デュカの風味にレモンの酸味もプラスされることで、脂分が多くもったりと重く感じやすいジェノベーゼなのに、これはまったく食べ飽きることがありません。これぞ中東イタリアンの醍醐味です!

「ピスタチオのバクラバ」(700円)

デザートにはぜひトルコの伝統菓子「バクラバ」を。オスマン帝国時代から中東で愛されたスイーツはフィロという薄いパイ生地の間に胡桃、ピスタチオ、ナッツを挟んで焼き上げ、バターシロップをしみ込ませています。米澤さんがイスラエルを訪れた時に「ものすごくおいしい」と思い、いつか店で出したいとずっと温めてきたデザートです。ザクザクとした食感とあとを引く甘さがやみつきに。

足繁く通いたくなる!

どの料理も噛み締めるごとにスパイスが縦横無尽に広がり、どんどん味が変わるのが魅力。酸っぱい味が多い印象の中東料理はイタリア料理と融合することで中和され、いい塩梅に酸味が利いた爽やかな味わいになります。温かいものと冷たいものをミックスしてあったり、甘さと辛さが同居したりと、中東料理がこんなにもおいしく感じるのはふたりのシェフの経験とセンスが満ち溢れているから。都内ではできないことがここではできる!と米澤さんが語るように冒険心をかき立てられる店が横浜みなとみらいにオープンしました。

※価格は全て税込

撮影:溝口智彦
文:高橋綾子