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ダニエル・カルバート氏のおすすめ4軒
家族や友人、来日中のシェフ、時には1人で足を運ぶこともあるお気に入りの店は、ピザ、フレンチ、そば、とんかつと幅広い。新進気鋭のシェフお気に入りの4軒とは。
ディナーのおすすめ①PST東麻布(Pizza Studio Tamaki ピッツァ スタジオ タマキ)
カルバート氏が「来日前から多くの友人に薦められていたお店で、初めて行ったのは5年前。休日に妻と一緒に、月に1度は出かけます。」と教えてくれたのは「PST東麻布」。「食べログ ピザ 百名店」に選ばれ、ミシュランガイドにも掲載されているピザの実名店だ。
レンガ張りの外観と浮かび上がるネオンサイン、どことなく海外の街角を思わせ、昼夜インターナショナルな客層でにぎわいを見せる。
ニューヨークで5年暮らした経験があるカルバート氏が滞在時を思い出すような店で「入ってすぐオーブンがあり、窯のにおいがして炎が見える、そういったライブ感も気に入っています」(カルバート氏)。
薪火で焼き上げるピザはスモーキーで香ばしく、食パンのような香りと甘みが引き出され、どこまでも軽い食感が楽しめる。生地には5年の歳月を経て完成させた店自慢のオリジナルブレンド粉が使われ、窯にピザを1枚入れるごとに、オーナー・マスターピッツァイオーロである玉城氏の故郷・沖縄のミネラル塩を窯に振るのだが、これにより塩のミネラル分が食材になじみ「PST」ならではのピザが焼き上がる。
「シーズナブルなピッツァにもトライしたいが、この2つが特にお気に入り」とカルバート氏が教えてくれたのは、王道「マルゲリータ」とイタリア語で「悪魔的な」を意味する「ディアヴォーラ」。マルゲリータの具材に自家製ポークソーセージと唐辛子、オリーブをプラスした「ディアヴォーラ」は、ピリリとした辛さが特徴で、カルバート氏も「セモリナ粉の使い方が素晴らしい。食べた時のサクッとした食感がいいですね」と絶賛。
ピザはトマトソースベース10種、チーズベース9種に加え月替わりもあり、温冷の豊富な前菜、デザート、ワインをはじめ各種アルコール、こだわりのソフトドリンクも豊富で使い勝手の良いピッツェリアである。
・マルゲリータ、ディアヴォーラ、ドリンクなど 予算~10,000円以下