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小池さんおすすめの「オーダー必須」のメニューとは?
酒のアテにもぴったり! 肉ではなく……
アテにぴったりな自家製タレを利かせた海老刺しが、日替わりメニューに登場。焼肉で使用する自家製タレに漬け込んだ、まったりとした独特な味わいが病みつきに。時期によっては、生牡蠣などレアな食材でアレンジされる。週末10皿、平日5皿くらいしかない限定メニューで、ファンも多い。
小池さん
焼肉屋でこの海老刺しに出合えるなんて、衝撃でした。しょうゆベースのタレに漬け込んだ生海老は、にんにくと薬味が利いていて、韓国料理と和食のちょうど中間のような絶品。海老を通過してからの焼肉という流れは、さらに肉をおいしく感じさせる新ルート。焼肉のあとに、最後に海老の頭を焼いて食べると、濃厚な味噌が詰まっていてこれまた最高! 夢中になって頭までしゃぶる、酒好きには堪らない一品です。
「カルビ」から感じる店の心意気
「並カルビ」は、リブロース芯まわりに巻き付いている希少部位であるマキを使用。肉の最適な状態を見て、カルビと上ロースに振り分ける。濃厚な脂の旨みと絡む、にんにく、胡麻油、ねぎベースの自家製タレが、並以上のクオリティへと引き上げる。
小池さん
カルビは脂身が多いので、鉄板端の強火のところで焼くのが鉄則。10秒ほどよく焼いてから、表面7割、裏面3割の比率でじっくりと焼いていくのがコツ。焼き上がったカルビを、ライスにちょんちょんとバウンドさせて、食べるのが至福のひととき。追いつけダレにくぐらせながら、カルビ1枚でライスをかなり消費できます。
「ロース」のクオリティの高さに驚く
カルビからの流れで、次はロースへ移行するのが小池流。肩から腰にかけての部位であるロースは、きめ細かく肉質のよいリブロースに揃えることで、上質なクオリティと価格を抑えている。
小池さん
プレートのセンターで、表面2秒、裏面2秒、さっと焼きます。肉の色が変わるくらいでよいので、よく見て、うっかり焼きすぎないようにします。タレを多めに吸わせると、焼くときに漬けっぽくなっていて、これまた美味。
数量限定の「和牛ハラミ」は欠かせない!
和牛ハラミは、日替わりメニューに登場する数量限定メニュー。ハラミは内臓として流通しているので、味に差が出やすい部位。真っ当に仕入れた上質な和牛を使用していることに、店の良さがわかる。繊維質の隙間になじんだタレの旨さのレベルの高さを、一番感じることができるのがハラミだ。
小池さん
和牛ハラミなどそれだけでいいクオリティのものはシンプルにタレのみで味付けし、逆に並のハラミは、胡椒やにんにくを多く使用して、風味をじゅわっと出すように濃い強めのタレにするなど、肉によってタレの味付けのバリエーションに富んでいるのが素晴らしい。1回で焼こうとせずに、何回かひっくり返してじっくり焼きます。厚い肉の下部に切れ目が入っているので、つけダレに切れ目側を浸して、繊維質の隙間にタレを吸わせるのがおすすめ。
肉の〆は新鮮な「レバー」で!
芝浦から仕入れる上レバーは、皮の部分と血管が少ない部位を厳選。美しい色みと弾力、口に入れたときのほんのり広がる甘さは、新鮮そのもの。焼肉の最後にレバーをオーダーするのが、小池流だ。
小池さん
素材を楽しみたいレバー好きがオーダーするのが、上レバー。焼きすぎないよう火入れして、シンプルに塩でいただくのが好みです。並レバーしかないときは、タレが濃いめのにんにくねぎ塩にアレンジを施してあるので、それもまたジャンクな感じでいいんです。