〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
しかたらむかな(東京・神楽坂)
2023年7月20日、神楽坂の路地の一角に「しかたらむかな」がオープンしました。清澄白河にあった完全予約制のベーカリー「中村食糧」が規模拡張のため移転し、リニューアルオープン。店名も新しくなり「しかたらむかな」でしか味わえない個性豊かなパンに出会えます。
その独創的なパンの伝説は和歌山から始まります。今まで食べたことがないようなパンを焼く職人が和歌山にいるという噂が広がり、東京からわざわざ訪れる人がいるほどの人気ベーカリーとなった「3ft(サンエフティー)」。その店を作ったのが中村隆志シェフです。シェフが作る、しっとりを超え、瑞々しいばかりの高加水のパンは、多くのパン好きを魅了しました。
和歌山から東京に移転し、清澄白河に「中村食糧」をオープン。路地奥にあり、看板もなく、一見するとベーカリーには見えない店は、オープン直後から大行列ができるほど評判を呼び、多数のメディアにも取り上げられました。その後、コロナ禍を経て、完全予約制のスタイルで店舗の営業を再開。予約を取るために受付開始と共に予約サイトとにらめっこし続けたというファンが続出します。
そして、いよいよ新しい章が神楽坂で始まります。「より良いパンをお客様にお届けしたく、私たちも働きやすい環境へ移動したい」という中村シェフの思いで、店舗規模も大きくなった「しかたらむかな」。神楽坂らしい路地奥の店舗は、ブラックカラーの外観がモダンな印象です。
新店の販売スタイルは、午前は予約制、13時~は予約無しでも購入可能。予約がなかなか取れなかったというファンにはうれしいですね。
中村シェフのおすすめは「たわわ」。和歌山時代から作り続けているパンで、超高加水の生地をしっかり焼き込み、カリカリと香ばしいクラスト(外皮)と、プルンとしたクラム(内側)との絶妙なコントラストがたまりません。生地にはたっぷりと2種類のレーズンやイチジク、オレンジ、クルミなどが入っています。豊かな小麦粉の風味と多彩な味わいが重なり、奥深い味が楽しめます。
「キタサン」は一見するとバゲット風。けれど、小麦粉「キタノカオリ」を生かすために3種類の酵母を使ったパンは、香ばしい皮の下にフルフルの生地があり、これまでにない食感に驚かされます。
「ちょっとイケてる町のパン屋さんを目指します」として始まった「しかたらむかな」。これからどんなパンが生まれるのかワクワクします。他にはない唯一無二の独創的なパンを味わいに、出かけてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント
『いちご
鮮やかな赤い生地がインパクト大!
Casa BRUTUSの表紙にもなった事がある中村さんのアイコン的パン(…と思ってます)
生地自体は甘くはないですがリベイクするとフワっと苺の香り。セミドライみたいなレーズンが甘くて美味しい。
たわわ
ひと口食べて「うわーっ」て思った今回1番のお気に入り。いちじく、レーズン、オレンジ、くるみがぎっしり入ってます。そのまま食べても美味しいけど冷蔵庫で冷やしても固くならず、しっとり美味しくてびっくりした!フルーツケーキを越えたパンです』(coco❤️さん)
『清澄白河で予約制の人気パン屋さん、中村食糧が神楽坂に移転してきました。
午前は予約制、13時からはフリーで入れます。
二組ずつの入店。
はじめてセット、ヨカン、キタサンを購入しました。
はじめてセットは、小さめのセットかと思いきやどっしりボリューム大。
セットは、たわわ、くるみのハチミツ漬け、ショコラン、瑞々しい、お角の5点。
▼お角
耳がよく焼きで周りはやや固めだけどなかはもちもち食パン。
三温糖のコクがあり、甘い。もっちもち。
美味しいです』(別に辛口ではない。さん)