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【2017年の感動レストラン】
「食べログ グルメ著名人」フォロワー数1位の川井潤さんに聞きました。
今年も残すところ、あとわずか。2017年も多くの新店が誕生し、食のトレンド情報が飛び交いました。そこで、最新グルメ情報を熟知した方々に、今年一番印象に残ったお店について質問!
今回は、グルメ著名人 フォロワー数1位の川井潤さんにお答えいただきました。
◇プロフィール
川井潤
フジテレビ「料理の鉄人」企画ブレーン(1993年~99年)。一昨年、30年以上勤めた(株)博報堂DYメディアパートナーズを退職。現在は、食品関連企業、IT企業、新聞社などのアドバイザーを務める。滋賀県彦根市、愛媛県真穴みかん等これまでの企画ノウハウ活かして「地域サポート」も行っている。
Q 2017年一番印象に残ったレストランはどこですか?
A「銀座 盡(じん)」です。
料理の内容、出し方等の繊細さに圧倒された。入店まで扉を閉じて匂いすら出さずに、入店時にはその匂いも含めて、期待を一気に高め五感で感じさせる料理が続々出てくる。フュージョンではあるが奇をてらうのではなく、ど真ん中の料理に佐藤料理長のクリエイティビティが光る。
Q もう一度食べたい一皿は?
A 盡の「白子のロワイヤル仕立て、カリカリの桜エビをのせて」ですね。
Q 2018年、行きたいレストランはどこですか?
A 神戸の「串かつ あーぼん」です。
何回かチャンスはあったものの、まだ訪問できていない。常連になっている友人から聞いた評判では次元の違う串揚げだとか。
Q 2018年、気になるフードトレンドは?
A 「未利用食材の○○」
のど黒=赤ムツは今や高級魚。かつては雑魚扱いでせいぜい地元で煮物にしていた魚。魚の漁獲量が潮や天候で減少、海外需要の急拡大で逼迫する中で今まで価値が認められなかった未利用魚の数々(ふか肉、鏡鯛、蛤に似た「アケ貝」)は、東京の食通にはかえって未体験ゾーンのご馳走。しかもMOTTAINAI、エコに通じる。環境変化とニーズの合致した食が2018年はテーマ。もちろん、クマ、穴熊、鹿、猪、などのジビエも処理の仕方、流通、シェフ達の技術力とセンスでさらなる美味しさに変化して行く年に。