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日本ではまだ知られていない韓国料理の味わい。マッキーさんの好物とは?
アミ塩ヤンニョムとチョジャンで楽しむ「チャルラ」
マッキーさん
柔らかく煮込まれた牛すじとハチノスを特製ダレで食べ始めると止まりません。マッコリとも相性抜群です。
マッキーさんが一番に挙げた「チャルラ」の調理法は、じつにシンプル。牛すじやハチノスを茹でただけの料理だが、丁寧に下処理されており臭みは一切ない。その熱々の肉に特製ダレをつけていただくという、焼肉とも通じる日本人好みの味わい。発酵×発酵の組み合わせ、生マッコリと調味料の相乗効果もダイレクトに楽しめる。
素朴でヘルシーながら非常に酒がすすむ「白菜のジョン」
マッキーさん
白菜の優しい甘みが存分に味わえます。
さまざまな具材に溶き卵を絡ませてからソテーするジョン。店名かつ焼肉のタレでもあるジャンと似た語感で若干ややこしくはあるが、韓国の祝いの席では定番という由緒ある伝統料理だ。店では白菜を1枚ずつ丁寧に焼き上げており、鮮度のよいシャキッとした食感を残しつつ、素材の甘さを引き出している。
「トゥルチギ」で熟成コチュジャン&ホルモンを堪能
マッキーさん
たっぷり野菜と肉を熟成コチュジャンで煮焼きした料理でこれも酒が進みます。ご飯のお友にもいい。
トゥルチギは韓国南東部にある慶尚道の郷土料理。かつての貴族たちが客人をもてなす際に振る舞ったという逸話も残る。店では、肉の旨みが染み出た煮汁に海苔付きのライスやチーズ(各200円)を加え、ポックンパという韓国風チャーハンにするのが〆の定番のひとつ。
飲みすぎたときの助けになるのが「プゴグッスープ」
マッキーさん
アミの塩辛で味を調えた干し鱈のスープ。しみじみとした旨さ、深い滋味。
飲みすぎたときの〆によいとされるのが、干したスケトウダラであるプゴの出汁を利かせたスープ。アラニンやグルタミンといったアルコールの代謝に欠かせない成分が豊富で、二日酔いにいいと本場でも評判だそう。
写真付きで紹介したマッキーさんの好物以外にも、皮付き茹で豚を特製ダレで味わう「チェユッ」1,500円、ピリ辛い干し鱈の「ファンテチェムッチム」600円など、すでに日本に浸透している人気料理ではなく、あえてマイナーな韓国料理を推す「KOREAN IZAKAYA ジャン 新橋」。「ジャン 焼肉の生だれ」で本場の焼肉文化を広めたモランボンらしい挑戦だ。ここから新たな韓国料理が日本に浸透する日も遠くない、かもしれない。