〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。
HENGEN(東京・入谷)
2023年2月に入谷駅から徒歩6分ほどの場所にオープンした「HENGEN」は、東洋の食の知識を基にした、健康や美容に役立つ料理を楽しめるお店です。日本の旬の食材を使用した「健康粥」を中心に季節を感じる料理を提供しています。
手掛けるのは、スキンケアブランドで人気の「OSAJI」などを展開する日東電化工業。2022年鎌倉に開業した、地元産の食材をふんだんに使用したモダンフレンチを味わえるレストラン「enso」に続く、体に優しいレストランです。
日東電化工業は健美粥を作るにあたり、熱伝導性の高いアルミを用いた直火加熱可能な調理器具「HEGE(ヘゲ)」を開発しました。調理した後はそのまま器にもなるという、スマートな食器。店舗ではHEGEの器で温めながらお粥を提供します。こちらは店内に展示されていて、購入も可能です。時間がたっても冷めることのない器は、寒い季節とても重宝しそう。夏には器を冷やして冷製スープや、冷たい麺を入れて楽しむのもいいですね。
同店で提供するのは「健美粥コース」3,850円のみ。HENGENオリジナルの健美粥を主役とした全5品のコースです。季節の野菜料理の他、メインは魚か肉をチョイス、お粥の米は3種類(玄米・雑穀米・もち麦)からお好みのものを選べます。旬の野菜や薬膳たっぷりの料理は、体を内側から整えてくれそうな優しい味です。
中心となる3時間煮込む健美粥は中国式粥で、日本のお粥とは違い、少量の油を加えた湯で、生米から粒が割れて形が崩れるほど煮込みます。すると、旨みをじっくり引き出したとろみのなかに、食感を残したお粥になります。鶏のスープによって栄養価の高いコクのある味わいになり、おいしいうえに消化も良く、体も温まるという、いいことずくめの一品です。
ドリンクはオリジナルレシピの「自家製果実酒」がおすすめ。紅玉と生姜のほのかな甘みの「Detox」、ジャスミンティーに杏仁の香りの「Relax」、アプリコットとナツメにシナモンが香る濃密な味わいの「For woman」、ライム・ミント・レモングラスの爽やかさの「Reflesh」があり、水・湯・ソーダで割って提供します。その他、日本ワインを含む各国の自然な製法のワインもそろえています。
東南アジアのレストランをイメージした、吹き抜けのある店内は、インテリアにこだわった温かみのあるおしゃれな空間。まるで異国にいるような雰囲気を楽しめます。席数は16席で、ゆったりとくつろげるように十分な間隔を取ってテーブルが配置されています。同店が位置する北上野エリアは、食の道具が集まるかっぱ橋道具街と、江戸情緒が残る根岸や浅草の隣にあり、歴史と文化を感じられる魅力溢れる場所。ショートトリップを楽しんだ後は、体に優しい料理や新しい食の楽しみを体験しに同店へ訪れてみてはいかがでしょう。
※営業は木~月曜日の11〜18時(最終入店時刻17時)ですが、予約なしでのコース利用は15時まで(14時ラストオーダー)なのでお気をつけください。また夜営業は週に3回程度「POP UPレストラン」を予定していて、お知らせはSNSを通して行うそうです。
※価格は税込